若手とシニアがタッグを組めば、社会が変わる

「逃げ切った世代」と「逃げ切れない世代」

若者は「その時代に足りないもの」にハングリー

シンクタンク・ソフィアバンク代表の藤沢久美さんが、あるインタビューで「今の若者は元気がないのでは?」という問いに対して、とても共感できるコメントをされていた。

「若い人は“その時代に足りないもの”に対してハングリー。今の経営者や管理職の人は若いとき、おカネやモノに対してハングリーだった。今の若者は、共感や社会をよくしたいとの思いに対してハングリーだ。上の世代が『若者に元気がない』と感じるのは、自分たちがかつて渇望したものを若者が求めないからだ」

今の60~70代が若者だった時代には、足りていなかったのはおカネであり、モノだったはずだ。若者たちの渇望の対象は、高い給与に高級車、そして庭付き一戸建てのマイホームだった。そのために会社でガムシャラに働き、そして接待や宴会で盛大におカネを使うというのが、とても健全な「元気な若者」の姿だったのだ。

しかし、今の若者たちはそんなことには興味を失っている。おカネやモノを追いかけるのは、もうたくさんだからだ。今の時代に足りていないのは、経済的な豊かさを得る過程で日本人が失ってしまったものだ。それは、家族や友人たちとのつながりや、コミュニティや社会との接点であり、奪い合うのではなくシェアするという助け合う発想だ。

そして、今の若者たちが、決定的に「今の時代に足りていない」と感じているのが、今後ますます増大する社会課題に対する対応策だ。だからこそ、多くの若者たちが「社会を変える」ことに対して貪欲に挑み、行動を起こしている。そして、これこそが、今の時代の「元気な若者たち」の姿だと僕は思っている。

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