山崎元氏「インフレ政策に躊躇など不要だ」 日本における「日銀の独立性」問題を考える

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財政に関して真の問題は、ファイナンスのあり方ではなく、もっと実物的な問題だろう。財政支出の必要性・効率性と資源配分に与える影響、および、富の分配に与える影響だ。

特に、実物的にダメな投資にカネを使ってしまうと、その投資は無駄になる。バラマキであれば、やり過ぎた場合は増税で回収すればいい。経済政策は、もう少し素直に考えるほうがいい。

オッズ見ながら本命から薄めに流す

夏のローカル競馬にあって、札幌記念(GⅡ)は格の高いレースだ。距離が2000mで別定重量だから、本来は馬の力量を緻密にファンダメンタル分析できれば、当てやすいレースのはず。

しかし、実力馬がいきなりこの時期にピークを持って来ることはまずないし、過去には馬を連れて来て避暑の足代を目的にこのレースを使う調教師や馬主もいた。今年のメンバーでは、モーリスの取捨が問題だ。距離が保つならアッサリ勝たれて文句を言えないし、GⅠ4勝馬にとってどうしても勝ちたいレースではない。避暑地で足慣らしの可能性もある。さて、どうするか?

問題は初距離の2000mへの適性だけだ。血統を見ると、父スクリーンヒーローは長距離で走るゴールドアクターを出すなど距離を問わないし、母父はカーネギー、祖母父はモガミと、決して軽い血統ではない。戦績的にはマイル王だがスプリンター寄りではない。2000mはこなしても不思議は無い。札幌記念を制覇して、秋の天皇賞の有力候補に躍り出るストーリーを想定して本命に採る。但し、単勝で2倍を切るような人気の場合は「見」(「ケン」。馬券購入見送りのこと)がセオリーだろう。

二番手は実績的には圧倒的にヌーヴォレコルトなのだが、こちらには試走の臭いがする。調教は強く追ったようだが、それだけデキていなかった、ということではないか。相手探しは、札幌の洋芝向きのコース適性を重視する。鞍上にルメールを確保したネオリアリズム、若き札幌巧者レインボーライン、逆に老練なヒットザターゲット、昨年の北海道シリーズに良績あるダービーフィズ、そろそろ目覚めそうなレッドリヴェールまで、「本命から薄めに」流す感覚でオッズを見ながら流してみたい。

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