女子学院の生徒は「言うべき時は言う!」 女子学院中学校・高等学校 風間晴子院長に聞く

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フランシス・クリックの著書「the astonishing hypothesis the scientific search for the soul」から引用

記者&カメラマン:おおっ!!

ほらね。立方体が見えるんです。これは「統合力」といって欠けている部分を自ら補って総合的に見る力のことです。実はこれは誰にでも生まれつき備わっている力なのですが、知識偏重の勉強をすればするほど、削がれてしまいまうのではないかと思います。ある調べでは、小学校3年生だと80%がちゃんと立方体に「見える」んですよ。でもそれが知識を獲得して、論理的、分析的なアプローチを獲得すると、わからなくなってくる。私が大学で担当していたあるクラスでは169人のうち1人しかわかりませんでした。

分析的な能力のみを育成するような学びを続けていると、全体を見渡せるような「統合力」がそがれてしまうことがあるとも考えられますね。知識も大切ですが、こういう頭の柔らかさも維持していくようにバランスよく物事を教えることが大切なんだと思います。

――な、なるほど……。(全然わからなかった……)

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