超一流プロゴルファーが実践する心の鍛え方 ミケルソンを強くした「メンタルメソッド」

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「プレショット・ピラミッド」は、ラードン博士が発見して名付けた概念。その名の通り大きなピラミッドの形をしており、6つの心理的要素で構成されている(右下)。その6つの要素を採り入れ、順次ステップを踏みながらスイングやプレーを実行に移す方法であり、ラードン博士が提唱するメンタル強化のメソッドだ。

そして、それがどのぐらい実行できたのかを示すものが、通常のスコアカードとは別に記録する「メンタル・スコアカード」だ。ラードン博士は「心は筋肉と同じ」だと言う。心も鍛えれば強くなる。心を強化するために、まず博士が説くプレショット・ピラミッドを理解していただきたい。

プレショット・ピラミッドは、次の6つの要素で構成される。
1、 姿勢
2、 モチベーション
3、 コントロール
4、 最大化
5、 集中
6、 プランニング

1つ目の「姿勢」は、「あなた自身の心の哲学を見つけること」。かつて陸上競技の世界で打破は不可能と思われていた「1マイル4分の壁」がひとたび破られると、他選手たちも続々と「壁」を破り、新記録が更新されたそうだ。目指すものが不可能でも脅威でもなく、達成可能なものだと思えるかどうか。

「できない」「無理」というメンタル・バリアを生じさせないための秘策は、目標そのものではなく、そこへ到達するプロセスを考えること。「自分は年を取りすぎた」「もう若い人のようには打てない」といった固定されたマインドセットをいかにオープンマインドへ変えるか。

「自分なら目標を達成できると信じ切れることで、すべてがうまく作用していく。その効率性の良さこそが本当の自信なのです」

2つ目の「モチベーション」は言葉通りだが、ラードン博士は「3つの層で構成されている」と説く。第1は本能に基づくもの。第2は学習することで得られるもの。そして第3は心の底から湧き出す「なにかをしたい」という純粋な気持ち、いわゆるパッション(情熱)で、「それが人間を動かす最高のモチベーションになる」。

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