デキないオトコの思考は「ジャニーズ的」だ デキる人の転職観はAKBの「卒業」に近かった

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デキないゆとりオトコとデキるひとの違いは、今やキャリアプランの一大イベントとも言える転職のときにもはっきり表れます。ここでも転職に対する考え方が「ジャニーズ」流と「AKB・お笑い」流ではっきりと分かれます。転職を考える時の2つの軸、転職する理由と仕事(業界・職種)で両者の違いを分類してみましょう。

・転職理由

デキないゆとりオトコは、今の仕事に対する不満が転職の理由になりやすい。転職したい理由を聞くと仕事の内容や職場環境が~だから……というコメントが実に多いです。

デキるひとは、今の仕事からのステップアップを転職の理由にあげるケースが多いようです。今までの経験を生かして次は~にチャレンジしたい……というコメントを聞くとどちらが採用面接で受かりやすいか明白です。

・仕事

デキないゆとりオトコは、今の仕事とは関係のない、昔からあこがれた業界や職種へのキャリアチェンジに強くこだわる傾向があります。
デキるひとは、今の仕事の経験を生かせる未体験の業界や新しい職種へのチャレンジも視野に入れる。キャリアアップにつながる転職ができるのは、明らかに後者の可能性が高いです。

脱退か卒業かで大きく異なる転職観

デキないゆとりオトコは、今の仕事が不満でキャリアを断絶するような無茶な転職を考える。なんだかアイドルグループからの「脱退」に似た転職思考と言えます。一方デキるひとは、今の仕事の経験を生かして新しいキャリアにチャンレンジする。AKBがグループを離れる時は「卒業」と呼ぶことが多いですが、次を目指す姿勢がデキるひとの転職観と通じるものがあります。

足りないことを考えたり、身の丈以上のモノサシで比較すると、人は自分に自信が持てないもの。女性もゆとり男子もその点は同じです。デキるひとは今、自分にできることをしっかり自覚して、自分の自信につなげて先のキャリアプランを考えていました。一時代を築いたあの大女優の言葉を振り返ると、彼女も最初の一歩は同じだったのかもしれません。

私は女優になりたいと決心してから、私の自信のなさが私自身のチャンスをつぶすことがないようにしようと思ったの ~ マリリン・モンロー 

 

タブ タカヒロ ビジネスコンサルタント、はたらく女性のかていきょうし

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たぶ たかひろ / Takahiro Tabu

東亜大学トータルビューティ学科客員准教授。外資系アパレル2社→MBA取得→コンサルティングファームという経歴で現在に至る。新卒でやたらと有能な女性の多い職場で女子力を鍛えられ、海外勤務も経験。MBA取得後、コンサルティングファームにて、男くさいロジックと競争の世界に翻弄され、一瞬自分を見失ったものの、土壇場で開眼。周りを巻き込み味方を増やしてわくわく仕事をするスタイルを確立。週末にライフワークとして行っている「はたらく女性のかていきょうし」は大人気の数カ月待ち。セミナー開催や、雑誌取材など多方面で活躍中。共著に『外資系コンサルはなぜ、あえて「手書き」ノートを使うのか?』(KADOKAWA)。

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