通常、皆さんが病院や医院で診てもらう場合、保険証を窓口で提出します。それを提出することで、負担が2割とか3割とかになるわけですが、全額患者負担となるのが自由診療です。たとえば美容外科、アンチエイジング、レーシック、不妊治療などです。
保険診療というのは、過当競争を避ける意味でいろいろな制約がありますが、自由診療はそのサービス内容や価格が自由に決められます。また広告も自由に行えるのでマーケティングを積極的に行うことで、どんどん患者を集めることができるのです。
年収1億は下らないという先生は、それこそ広告という広告に顔を出し、雑誌の取材などにも積極的に応じています。また、患者には積極的に治療というサービスを宣伝し、患者集めにいそしみます。つまり医師という価値を最大限引き出し、自分で顧客を取ることで多くの収入を得ているのです。
保険診療を辞めればフェラーリに乗れる?
以前、ある先生を紹介した美容外科の面接で、院長から
「先生、フェラーリに乗りたかったら、ここで働くと簡単に買えるよ。ただ保険診療へのこだわりは捨てないといけないね」
とおっしゃいました。つまり患者の病気を治すという意識だけでは自由診療で稼ぐのは難しく、患者のことを思いながらも、いかに自分自身や診療技術を高く売っていくかということが問われ、そういうことができる先生のみが開業してガンガン稼ぐことができるのです。
では、保険診療で大きく稼ぐことはできないか?
自由診療レベルではないですが、通常の保険診療においても、3000万~5000万円くらいの年収を稼いでいる開業医はたくさんいます。
そういった医師は、どのようにしてそれだけの年収を稼げるようになったか?
自分の診療科が地域の患者ニーズと合っており、経営者として当たり前のことを当たり前に行っていれば、開業して5年から10年もすれば稼げるようになります。クリニックの開業をするには医師であることが必要。そのメリットを最大限生かしつつ、商売という側面でのアプローチも忘れない。そのような開業医であれば、金持ちドクターに十分なれると思います。
次回は、今年の新卒大学生の就職活動が本格化してきたこともあり、知られざる「医師の就職活動事情」にフォーカスします。
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