業種別「新・企業力ランキング」ベスト20 2013年版 主要18業種の上位企業は?

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電機首位はファナック、機械はコマツ健闘

「鉄鋼/非鉄金属/金属製品」では、規模で勝る高炉3社(鉄鋼)を全体順位20位の住友電気工業(非鉄金属)、同23位の住友金属鉱山(同)が上回った。新日鐵住金(旧新日鉄、88位)、ジェイ エフ イー ホールディングス(126位)、神戸製鋼所(238位)はいずれも規模指標は1000点満点だったが、円高による輸入鋼材の増加などの影響で成長性にブレーキが掛かった。金属製品では、リンナイ(249位)とLIXILグループ(262位)の住宅関連2社が競り合ったが、安全性の差でリンナイが上位となった。

「機械」トップは全体順位を32位から12位に上げたコマツ。評価対象期間の12年3月期までの3期では、中国向け建設機械から資源国向け鉱山機械と業績を牽引する要因のバトンタッチがうまくできた。続くのは、ユニバーサルエンターテインメント(同41位)で主業務はパチスロ機械だ。三菱重工(59位)、SMC(63位)と、平和(79位)、セガサミーホールディングス(133位)と、重厚長大やB2B企業と、パチンコなどエンターテイメント系とが入り混じるのがこの業界の特長だろう。

「電気機器/精密機器」はどうか。全体順位3位のファナックは機械自体ではなく搭載するNC(数値制御)装置が主体のため電機業種に属する。電機では、本編でも触れた富士通(同160位→57位)、日立製作所(334位→69位)、東芝(784位→112位)と上昇組が目立つ一方で、シャープが液晶TVの不振で大幅減収減益となり、前年業種順位18位だったのが圏外に、全体順位も174位から429位まで落とした。業種上位20位で精密機器はテルモ(同51位)、朝日インテック(190位)の2社のみだが、ともに医療関係で成長性が高い。

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