マルハンがゴールドマン破り、太平洋ク獲得へ <速報>名門ゴルフ場争奪戦、パチンコ首位が王手
今回、GKから担保権を買うことができたマルハンは、そもそも一般更生債権者である会員の組織から推薦を得ているという点で圧倒的優位に立っている。そこへ、担保権も買ったのだから更生担保権者の決議では自らを支持すればよい。一般更生債権者の決議でよほどのどんでん返しが起きないかぎり、スポンサーの座を獲得できる。
逆に、これでGSの勝ち目はほとんどなくなった。GSが逆転勝利を収めるためには、一般更生債権者の大半を占める会員の心を揺さぶる方策が必要になる。だが、マルハンの提示金額のはるかに上を行く金額を提示するなど、できることは限られる。
会員の心証という面でも、GSはハンデを負っている可能性が高い。アコーディアに対する拒絶反応は、そのままかつての親会社GSへの拒絶反応につながるからだ。
アコーディアの敗因は担保権を買わなかったこと
本来であれば、GKの持っていた担保権の争奪戦は、太平洋クラブが民事再生の申立準備をしていた2011年秋に展開されているべきものだ。
ただ、民事再生手続が廃止になるまでは、GKはアコーディアをスポンサーにする再生計画案での全額回収を狙っていた。民事再生手続でなら、担保権者は民事再生手続とはまったく別に会社側と交渉できるからだ。したがってその時点では、GK側に債権をどこかへ売却する動機などなかっただろう。
しかし、会社更生手続では更生担保権の評価額相当しか回収は望めない。さらにいえば、「GKの債権は純然たる債権ではなく、一部は実質出資なのだからその分をGKは放棄すべきだ」と会員組織は主張していた。
GKは三井住友グループから太平洋クラブを買収するに当たり、総額約200億円を投じたとされる。太平洋クラブの株式は備忘価格(帳簿上、当該資産が残っていることを忘れないため、1円などの価格をつけること)で取得。200億円のほぼ全額が、三井住友銀行の太平洋クラブに対する担保付き融資の肩代わりである。
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