痛すぎる、右派政治家の言語感覚 島田雅彦×波頭亮 日本の精神文化のゆくえ(下)

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若く能力があり、意識の高い人間のなかには、もう日本国内でキャリアを重ねていくという発想がなく、海外を仕事の中心に据えている人もいます。

そういう人間がグローバル・コーディネーターとしてのトレーニングを積んでいけば、十分に国際的地位のアップに資するマンパワーを高めることは可能だと私は考えています。

島田:まったく異なる次元ですが、日本のサッカーは経済が傾いてから強くなり、世界にも人材を送り出すようになりました。なかでも、中村俊輔、本田圭佑、香川真司など、優れたミッドフィールダーを数多く輩出しています。つまり、国民性として、周りをつなぐ調整役が向いているのかもしれない。

波頭:なるほど。ミッドフィールダーの国民性ですか。そうかもしれませんね。若い世代が内向きの文化から、オープンでグローバルを見据えた思考や発想ができる文化へと生きていく目線を転換してくれるといいですね。日本の活路はハイテクやIT技術よりもこの辺りにあるのかもしれませんね。

 

 

 

 

 

 

 

波頭 亮 経営コンサルタント

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はとう りょう

1957年生まれ。東京大学経済学部経済学科卒業。82年マッキンゼー・アンド・カンパニー入社。88年コンサルティング会社XEEDを設立。幅広い分野における戦略系コンサルティングの第一人者として活躍を続ける。また、明快で斬新なヴィジョンを提起するソシオエコノミストとしても注目されている。著書に『成熟日本への進路』『プロフェッショナル原論』(いずれもちくま新書)、『リーダーシップ構造論』『戦略策定概論』『組織設計概論』(いずれも産能大学出版部)、『日本人の精神と資本主義の倫理』(茂木健一郎氏との共著、幻冬舎新書)、『プロフェッショナルコンサルティング』(冨山和彦氏との共著、東洋経済新報社)などがある。

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