“超”優秀な人材が、NPOに押し寄せる理由

企業とNPOが人材を奪い合う時代

熱い仲間を集めるためのNPOという選択

クロスフィールズの事業モデルは、受益者である日本企業にサービスを提供することで対価を得るという、極めてシンプルなものだ。そのため、僕たちは創業時、NPO法人にするか株式会社にするかでとても悩んだ。ではなぜ、NPOを選んだのか。

ひとつは、事業の特性による理由だ。クロスフィールズの運営する「留職」プログラムは、パートナーである途上国のNPOに対する貢献がベースになった活動だ。だからこそ、NPO法人として現地のパートナーと同じ立場に立ち、時にはおカネの出し手である日本企業に対しても迎合しない姿勢をとる、という意思表示をしたかったのだ。

しかし、それよりも大事な理由がある。NPOという組織形態にすることで、より熱い仲間を集めたかったということだ。NPOを名乗ることは、名実ともに、「おカネのためではなく社会的使命のために活動している」という明確なスタンスを表明する意味を持つ。このことが、志に共鳴してくれる仲間と出会う確率を圧倒的に高めてくれると僕たちは感じている。

1周年記念パーティーの様子。100人近い仲間たちが集まった

実際、おそれ多いほどの顔ぶれの方々が理事やアドバイザーに就いてくださっているのも、メディアからの関心が比較的高いのも、NPO法人としての志をベースにした活動をしていると明確に表明しているからこそだと思う。

そして何より、クロスフィールズの活動を共にしている職員たちも、やはり「ミッションのための活動」という点に共鳴してくれたからこそ、熱くて前向きな最高の仲間たちが集まってくれている。

ここからは、今、NPOにはどんな人材が集まっているかを説明するためにも、クロスフィールズで一緒に働く仲間たちを少し紹介させてもらいたい。

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