“超”優秀な人材が、NPOに押し寄せる理由

企業とNPOが人材を奪い合う時代

続々と参画する熱くて優秀な仲間たち

松島とたった2人で創業したクロスフィールズ。うれしいことに、その後も熱くて優秀な仲間たちが少しずつ集まってくれている。

今、クロスフィールズで働いているメンバーは、志を共有する最高に気持ちのいい仲間であると同時に、総合商社、証券会社、コンサルティング会社といった企業でバリバリ活躍していたビジネスパーソンたちだ。手前みそだが、「こんな人材がなぜここに?」と自分たちでも驚いてしまうような面々がそろっていると思う。

クロスフィールズ3人目のメンバー・癒やし系キャラの豊田

豊田祐規子(28)は、松島と同じく僕が運営する勉強会に参加してくれていた友人で、創業半年後に3人目のメンバーとして加わってくれた仲間だ。クロスフィールズには数少ないほんわかとした癒やし系のキャラで、オフィスのマスコット的な存在でもある。

そんな彼女は、慶応大学経済学部を卒業し、野村証券の投資銀行部門で約4年のキャリアを積んだ金融ウーマンだ。クロスフィールズに参画するや否や、まったく手つかずだった経理・財務・広報などの仕組みをすべてゼロから立ち上げ、それを完璧に仕組み化するという奇跡のようなことを成し遂げてしまった。

豊田はクロスフィールズに加わった理由を、「昔から描いていた“国際協力の世界で活躍する”という目標に向けたひとつのステップだから」と言う。彼女は学生時代から発展途上国の問題に関心を持ち、どうしたら貢献できるのかと考えていた。その中で、マイクロファイナンスの分野に興味を持ったのがきっかけで、金融にかかわるビジネス経験を積みたいと証券会社への入社を決めた。その後、一度は企業の中で当時の志を見失いかけたりもしたが、松島や僕と知り合って初心に返り、クロスフィールズの活動への参画を決めてくれたという。

「私の挑戦はまだまだこれからで、証券会社とNPOでの経験と、これから学ぶ専門知識を活かして、それを途上国のためにどう活かせるかだと思います」

そう力強く語る彼女は、国際関係分野での修士号を取得するために今年の夏からイギリスへと留学する予定だ。

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