英語に100万円かけるなら、スピーキングだ

ビジネスパーソンの英語学習法(その2)

読める、聞けるだけでは仕事はできない

たとえば、相手が言っていることが理解できたとしても、こちらが何も言えないのでは、コミュニケーションは成り立ちません。また、Eメールが読めても、書くことができなければ、仕事はできません。

ある企業では、従来のTOEIC試験 (LR)で900点を取った社員には、100万円のボーナスを支給するそうです。

そうするとどうなるか? 確かに社員は、テストのウォッシュバックで、一生懸命英語を勉強するでしょうが、結局机でマークシートを塗る練習をし、900点を取り、リスニングとリーディングの技能は向上するものの、英語を話せるようになることはないでしょう。英語を話せるようになってほしいという経営側の思惑とは、別の方向に行ってしまうのです。せっかくの100万円はムダ打ちになってしまうかもしれません。

従来のTOEIC試験は、リスニングとリーディングの力を測るのには、優れた試験かもしれませんが、実際に英語を話したり書いたりして、仕事で使う力を試してはいません。

テストを切り替えるだけで社員は話せるようになる

もしも、社員に英語を話す力を求めるのであれば、経営者の皆さんが、やるべきことは簡単です。スピーキングテストを評価基準にしてしまえばよいのです。

どうせ100万円を支給するなら、TOEICスピーキングテスト170点、もしくはブラッツスピーキングテスト(英検と英ケンブリッジESOLが開発したビジネス英語能力テスト)でC1レベルを達成した人に支給すると決めればよいと思います。そうすれば、社員の皆さんは、マークシートから離れて英語を話す勉強を必死でやるでしょう。また、研修業者もTOEIC LRテスト対策ばかりでなく、スピーキングの研修に力を入れ始めるはずです。

次ページ研修はアクティビティ中心に
キャリア・教育の人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • iPhoneの裏技
  • 岐路に立つ日本の財政
  • 賃金・生涯給料ランキング
  • 最新の週刊東洋経済
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
地銀 最終局面<br>首相が追い込む崖っぷち

遅々として進まなかった地銀再編。しかし菅義偉首相は明確に踏み込みました。全国の地銀はどう動くのか、現状を徹底取材。今後起こりうる地銀再編を大胆予測。さらにビジネスモデルや行員の働き方にも注目し、地銀が生き残る道について探りました。

東洋経済education×ICT