気力がない人は例外なく「体力」が足りない クヨクヨする暇があるなら肉を食え

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もし、駅の近くに住んでいるなら、駅から徒歩20分くらいの距離にあるところに住むのです。すると、行きと帰りで40分間歩かざるをえません。いや、歩く時間を確保できます。「なんでわざわざ……」、と思うかもしれませんが、これが自分の体に投資するということです。

自分への投資という視点で身の回りを見回すと、改善できる点がいくつも見つかるはずです。たとえば、自宅のソファは撤去してストレッチ用のマットを敷く。すると、テレビを見るときには自然とマットの上に座ることになり、おのずと柔軟運動をすることになるでしょう。シンプルですが、こういう工夫こそが毎日の習慣を根付かせるのです。

日本人は、赤身の肉をもっと食べたほうがいい

あなたに足りないのは「気力」ではなく、「体力」だ――仕事を「体」から問い直すと、できることが格段に増える!成果も上がる。社長時代に「1日8時間寝る」ことを自らに課していた著者のカラダ資本論。 上の画像をクリックするとアマゾンのページにジャンプします。

食事についても一言触れておきます。最近は、「何かを禁じる」食事法が流行しているようです。糖質だったり、目的によっていろいろあります。しかし、そんな食事は楽しいでしょうか。そうすれば贅肉が落ちて痩せるのかもしれませんが、ストレスは蓄積していくばかりです。

私は、食事は好きなものを食べたほうがいいと考えています。その瞬間に食べたいものを食べていると、ストレスはたまりませんし、長い目で見ると案外、バランスも取れているものです。

ただ、日本人が「もっと食べたほうが良い」と思っているものがあります。それは、肉です。中でも私のおすすめは、赤身の牛肉です。私が知っている有能な経営者の中にベジタリアンはいません。できる人は肉を食べている、これが私の実感です。何事も極端がよくないのは当然ですが、日本人の肉の消費量は米国人の半分以下ですから、多くの人はもっと食べていいのではないかと思います。

何を食べてはいけないかを調べ、どうしたら仕事ができるようになるかを考えている時間があるなら、1日1万歩を目指して歩いたほうがいいし、赤身の肉を食べたほうが体力にも気力にもいい。ぜひ、1週間でもいいので試してみてください。

最後に、最近よく言われる、「ワーク・ライフ・バランス」にも触れておきます。多くの人の関心は、ワークとライフをどのようにバランスさせるかにあるようですが、しかし、それには前提があります。バランスを取るには軸足をしっかり下ろせる地盤が必要です。地盤が軟弱でぐにゃぐにゃしていては、その上ではバランスの取りようがありません。その地盤となるのは、体力です。体力がなければ、ワークもライフもままなりません。バランスを取るなんて、もってのほかです。

私は前回、「体を考えることは、仕事を考えることだ」と書きました。しかし、それだけではないのです。「体を考えることは、自分の人生をも考えること」です。体をないがしろにすることは、人生を放棄することです。さくさく働いて充実した日々を送るためにも、サステイナブルな体力をつけてください。 

吉越 浩一郎 吉越事務所代表

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よしこし こういちろう

1947年千葉県生まれ。ドイツ・ハイデルベルク大学留学後、上智大学外国語学部ドイツ語学科卒業。極東ドイツ農産物振興会、メリタジャパン、メリタカフェを経て、83年にトリンプ・インターナショナル(香港)に入社。87年にトリンプ・インターナショナル・ジャパンの代表取締役副社長、92年に同社の代表取締役社長に就任。代表取締役在任中に19期連続増収増益を達成。2004年に「平成の名経営者100人」(日本経済新聞社)の1人に選出される。06年に退任し、現在は、吉越事務所代表。経営コンサルティング、執筆、講演を中心に活躍している。
著書に、ベストセラーとなった『デッドライン仕事術』(祥伝社)や『仕事ができる社員、できない社員』(三笠書房)など多数がある。

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