81. 日本でも国産トランプが誕生した1902年に「骨牌税法」が施行されトランプに対する課税が始まっている
82. 1957年「トランプ類税法」として改正されたが、1989年の消費税導入に伴い廃止。「消費税法」に統合された
83. トランプ類税法時代、日本のトランプはパッケージに「証紙」を貼ることが義務化されていた
84. 現在、日本の多くのトランプは「英米型」であり、さらに53枚目として「ジョーカー」が加えられている
85. 「ジョーカー」が誕生したのは19世紀後半の米国で、「ユーカー」というゲームの切り札としてであった
86. パッケージに「ジョーカー」が2枚入っている場合、1枚は控えめな色彩で「エキストラジョーカー」と呼ぶ
87. また英字の説明書が入っている場合もあり、このカードをジョーカー扱いにすることも可能である
88. 標準的なトランプのカードの大きさは「ブリッジサイズ」と「ポーカーサイズ」の2種類
89. 「ブリッジサイズ」は約57mm×約89mmで、「ポーカーサイズ」は約63mm×約89mmである
90. 横幅が狭い「ブリッジ」は手札が多いゲームに向き、「ポーカー」は手札の少ないゲームに適している
トランプの歴史は俗説も多い
91. しかし名称は便宜的なものであり、ブリッジサイズでポーカーをプレイしても何ら問題はない
92. 米国内にあるカジノの大半は、ポーカーにブリッジサイズのカードを使用している
93. トランプの絵札の上下に「2つの半身像」が描かれているものを「ダブルヘッド」と呼ぶ
94. これはカードの上下が逆になった場合にひっくり返す手間を省くために生まれたアイデア
95. トランプなど遊びやゲームに関する歴史については一般に記録されることが少ないため、俗説も多い
96. トランプの「4つのスートが四季を表し、カードが52枚あるのは1年が52週だから」という俗説は誤り
97. A=1、J=11、Q=12、K=13として52枚の数を足すと364になりジョーカー=1として加えると365に
98. 数字的には「1年365日」と重なるが、これは意図的なものではなく単なる偶然といわれている
99. 国産トランプの祖・任天堂ではかつて入社したデザイナーにトランプのデザインをさせる慣習があった
100. 人気ゲーム『スーパーマリオブラザーズ』や『ゼルダの伝説』を生んだ宮本茂もその経験者の一人である
(文:寺田 薫/モノ・マガジン2016年10月2日号より転載)
「タロットの歴史」(山川出版社)、任天堂、SEOほか関連HP
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