いま体験すべき「360度動画」広告5選 映画的演出、イースタエッグ、バイラルなど…

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スタントマンのダミアン・ウォルターズ氏が高速走行中の車を後方宙返りで跳び越える動画は、120万回以上再生された。カルトLDNのリップスコーム氏によれば、この種のコンテンツは低予算でつくれるが、プランニングが重要だという。「従来であれば編集に頼ることができたが、こういったものの場合は入念な事前計画が必要だ。1テイクしかないのだから」と、同氏は話した。

しかし一方で、360度動画ではないオリジナルの動画は再生回数が500万回を超えた。ブランドが360度のフォーマットの可能性を生かしきるには、まだまだ先が長そうだ。

まるで映画な360度映像

#ImagineBoleyn ブーリン・グラウンドを360度動画で再体験
オペラメディアワークスEMEA(Opera Mediaworks EMEA)の英国担当マーケティングマネジャー、ニコラス・クロウ氏によれば、360度動画は体験が重要な核となる市場に適しているという。同氏は、「消臭剤などの日用消費財ブランドには不向きだ」と指摘した

 

このことを念頭に、サッカークラブチームのウエストハム・ユナイテッドFCは、2016年5月に公開した360度動画プロジェクト「#ImagineBoleyn」で、映画的アプローチをとった。この動画は、チームの旧ホームスタジアムに対しての感謝を示したものだ。ウエストハムは、イーストロンドンのオリンピックスタジアムに本拠地を移すことになっている。

俳優レイ・ウィンストンのナレーションとともに、視聴者は控室からピッチまで、スタジアムのさまざまな場所を体験する。カットも、特殊効果も、感動的な音楽も、この動画は視聴者の心の琴線に触れるように作られた。現在までにFacebookでの再生数は31万回を超えている

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