デキない人はプレゼンのやり方がグダグダだ 本当に伝わる仕掛けは選挙論戦から学べ

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

ここで気づいた読者もいるかもしれません。実は、選挙の論戦の多くが仮想敵を作り上げているのです。慣例打破、護憲・改憲、EU離脱、移民問題、かつては郵政民営化や大阪都構想などなど。

選挙では象徴的な仮想敵を作り上げて、それを打破したい力を結集することで票につなげているのです。

私たちは知らず知らずのうちに、まるでオンラインゲームで知らない人たちと同じフィールドで敵キャラに立ち向かうように、仮想敵に立ち向かう共闘感によって扇動されているのです。

して欲しいことは伝えたほうがいい

聞き手との同調の他に、自分の思うように聞き手に動いてもらうプレゼンのテクニックに「誘導」があります。「聞き手にして欲しいことをしっかり伝える」ということです。

1対1の会話では、お互いに場の空気を読み取ることで、すべてを伝えなくても雰囲気から相手の言いたいことを感じ取ることができます。しかしプレゼンは多くの聞き手を相手にすることが多いため、聞き手が増えれば増えるほど、1対1の関係では読み取れていた場の空気が読み取れなくなってしまいます。

そこで大切なのは、自分が聞き手に望むことをはっきりと伝えること。「採用してほしい」「購入してほしい」「認めてほしい」「理解してほしい」。

プレゼンの目的はいろいろとあると思いますが、聞き手に伝わらなくてはいけませんし、その先にある行動に移ってもらわなくてはいけません。そのためには聞き手がはっきりと何をすべきか認識しなければならないのです。

はっきりと何をして欲しいかを伝えることで、聞き手はプレゼンでの自分への要望をしっかりと認識することができるので、素直にその要望に応えようと行動を起こすのです。

このためにはプレゼンに使用するパワーポイントのスライドも重要になってきます。聞き手にしてもらいたいことははっきりと表現したスライドにすることで視覚的にも聞き手を誘導することができます。

次ページパワポのスライドも重要に
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事