分社化、新事業・・・エイチーム「次の一手」

東証1部へ最速上場を果たしたITベンチャーの課題

2012年4月に東証マザーズへ上場したかと思いきや11月には東証一部へ昇格。東証の制度変更により、「史上最速昇格」の記録が永遠に残ることになったのが、名古屋のベンチャー企業「エイチーム」だ。

スマホ向けゲームがヒット

エイチームには2本の事業柱があり、そのうちの1本がソーシャルゲームなどのエンターテインメント事業。もう1本が引越し業者の見積もり、結婚式場案内などのライフサポート事業だ。このうち現在、急伸しているのがエンターテインメント事業である。特に、昨年3月にリリースしたスマホ向けのゲームタイトル「ダークサマナー」が月商1億円規模を突破するヒットとなり、増収増益を牽引。2013年7月期の全社売り上げは105億円(前期比65%増)、営業利益は前期比倍増の22億円と急成長が見込まれている(東洋経済独自予想)。

大黒柱に育った「ダークサマナー」

しかし、である。同社の株価は昨年10月のザラバで4095円の最高値を付けて以降は3000円前後のボックス圏を抜け出せないでいる。「ダークサマナー」に続く大型タイトルがまだ現れていないこともあり、「まぐれ当たり」と疑うこともできてしまうためだ。

同じくスマホ向けゲームが評価されているガンホーオンラインエンターテインメントは「パズドラ」「ケリ姫」と複数のヒットタイトルを生み出すことで、株価は跳ね上がっている。エイチームの場合も、スマホ向けタイトルで複数のヒット作を備えることができるかどうかが持続的成長に向けた課題だ。同社では昨年以降、ゲーム開発者の増員に注力。20~50人のチームを複数つくり、ダークサマナーに続くタイトルを準備中。この下期(2~8月)にも、数タイトルを投入する計画だ。ここからヒットが生まれれば13年7月期業績はさらに上乗せになる可能性もある。

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