アベノミクス相場の「第一幕」は終了した
野田佳彦前首相が解散を「やりましょう」といってからスタートし、安倍晋三首相が掲げる金融政策に注目が集まった「アベノミクス相場」は、1月22日に政府と日銀の共同声明が出て、「第一幕」が終わったように見える。
共同声明の内容は、日銀が「2%の目標」を明確に掲げた点で反応としての最低線をクリアしていたものの、今後の日銀の行動に曖昧さの余地を多数残す、「コミットメント」としては市場の期待を下回るものだった。結局、これまでのドル円と日経平均株価の上昇相場の「利食い」もあって、市場の反応は、為替が1円円高、株価が200円安といった、「失望売り」の形になった。
日経平均では、短期間に2000円以上も上昇したのだ。仮に、今後も上昇相場が続くとしても(先のことはわからないが…)、この辺でスピード調節があってもおかしくない。
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