そういえば、わが家でも学校からの電話、ありましたよ! 旅行土産のお菓子を学校に持っていって配ったらしく、もらった子やもらった上に食べてしまった子、その親御さんたちも巻き込んで、こっぴどく先生方から叱られました。
また、話したことのないお母さんから連絡があり、「旅行にお誘いいただいたようで……」と身に覚えのない話をされ、よくよく聞いたら娘がなんの相談もなく誘いまくっていたらしいということも。それもこれも、おそらく、まだまだ精神的に幼い娘の「お友だちとの関係をうまくいかせたい」という気持ちからきたことだったようで、「こんな思いをさせていたのか」と逆に娘がかわいそうになり、切なくなったのをよく覚えています。
親が働いていようがいまいが、何の問題も起こさないお子さんもいっぱいいるのに、「どうしてうちの子は……」などと凹んだことも数知れず。今となって振り返れば、思い悩むほどのこともなかったなと感じる出来事もあるけれど、どちらにしても、「母親として至らなかったのだ」と思ってしまう気持ちは、同じようにありました。
「小4の放課後」に胸が締め付けられる
あなたのお宅と同じように、わが家でも、塾と習い事で放課後を埋めつつ、さらにファミリーサポートの方のお宅で夕ご飯を食べさせてもらう日も定期的にあって、娘も過密スケジュールを頑張ってこなしていました。なんの予定もない日は、お友だちと遊ぶと言っていたけれど、そのお友だちとうまく連絡が取れなかったり、自分だけ誘ってもらえなかったり、うまくいかなかったことも多く、娘からその話を聞いては胸が締め付けられる思いもしました。
家でひとりで留守番させている時には、夜中のテレビドラマの再放送を見たとわかって、「あんなオトナの番組見ちゃダメ!」と、子どもには理解が難しい叱り方をしてしまったこともあります。「やっぱり子どものそばにいる時間を増やすべきではないか」と私もあなたと同じように、すごく悩んだものです。そして、過ぎ去った悩みはあるものの、いまだに悩み中だし、新たな悩みがやってきそうな予感もあります。
保育園、学童保育と誰かと育児をシェアしあってきたのに、急に居場所の確保から考えなければいけなくなるわけですから、親子そろって放り出されたように感じてしまうのも当然です。そのうえ、子どもも居場所を確保しておくことだけでなく、精神的なサポートを求め始める年齢になってくる。
新しい段階に入ってきた育児に対して、職場をはじめとする周囲は、悪意はなくても「子育ては楽になったでしょう」「ひと段落したね」と言い、「もう育児での制約は少なくなったんだから、存分に働いてもらうよ」と言わんばかりの人事制度にも直面する。もしかすると、よく話題になる保育園入園の壁や、小1の壁より、小4の壁が働く親やこどもたちにとって、いちばん高く感じてしまう壁なのかもしれません。
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