過去最高に高い「小4の壁」で悶絶する母たち 前向きになるために知りたい「心構え」

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また、あなたのご相談文には、ご主人のことがまったく出てこないので、もしかしたら、育児のほとんどをあなたが担い、「もっと一緒に向かい合って欲しいのに!」というご主人への不満も抱えているかもしれません。

周囲にもっとこの状況を理解してもらい、支援してもらえるようにすることはとても大切なことです。放課後や長期休みの居場所をがしがし確保していくことも大事です。でも。実はそれらはなんとでもなる。きっと、いちばん大切なことは、「人格」や「個性」を強く持ち始めたお子さんとの相互理解なのだと思います。

「小4の壁」は初めて親子で超える壁

偉そうなことはまったく言えないのだけれど、「小4の壁」は初めて親子で超える壁だと考えてみたらどうでしょう。働き続けるあなたそのもの、あなたの価値観や喜怒哀楽や野望や、そういったことをお子さんに理解してもらうこと、それをどんな風に感じているのか理解したいと思うことがとても重要なのではないかと思うのです。

きっと周囲がなんと言おうが、そんなあなたを誇らしく思い、誰よりも応援してくれるのではないでしょうか。お子さんは、自分のことで心配させていることにも気づいているはずです。お子さんが本当はどう過ごしたいのか、何がいちばんの困りごとか、どんな約束事を持つべきか、対話しながら、一緒に乗り越える壁にしていくことが大事なのかもしれません。

親も子も、お互い不完全な人間同士。急に野に放り出される感のある小4の壁。前向きになれるかどうかは別にして、もう「親子、二人三脚でやるしかないじゃん、やってみようぜ」と子ども本人に言うしかないのかも、と私は思うのです。そして、一緒に転んだら、また一緒に立ち上がるしかないんじゃないかと。お互いにすごく成長できる機会になるはず、と思います。応援しています!

堂薗 稚子 ACT3代表取締役

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どうぞの わかこ / Wakako Dozono

1969年生まれ。1992年上智大学文学部卒業後、リクルート入社。営業として多くの企業を担当し、数々の営業表彰を受ける。管理職として、多様な雇用形態の組織の立ち上げやマネジメント、『リクルートブック』『就職ジャーナル』副編集長などを経験。2004年第1子出産。2007年当時組織で最年少、女性唯一のカンパニーオフィサーに任用され、事業責任者、「リクナビ派遣」編集長を務める。2010年に第2子出産後はダイバーシティ推進マネジャーとして、社内外女性のメンターを務めつつ、ワーキングマザーで構成された営業組織の立ち上げ、マネジメントを担当し、彼女たちの活躍を現場で強く推進した。経営とともに真の女性活躍を推進したいという思いを強くし、2013年退職。株式会社ACT3設立、代表取締役。女性活躍をテーマに、講演や執筆、企業向けにコンサルティングなどを行っている。2013年2月、リクルート在籍時に東洋経済オンライン「ワーキングマザーサバイバル」連載に登場。FBのいいね!数が6000を超えるなど、話題となった。

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