資源高で独り勝ち 最高益続く総合商社

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総合商社の2008年3月期決算は、各社とも最高純益を連続更新した。資源高によって資源権益から高水準の儲けを確保したうえ、新興国の需要増で機械や化学なども好調だった。

大手5社は09年3月期も増益を見込む。中でも三菱商事は純益5800億円、前期比25%の大幅増益を計画している。同社は原料炭で世界3位(海上貿易ベース)の権益量を持っており、その原料炭価格が、08年度は前年度比3倍超に値上がりする。水野一郎CFOは「(原料炭の値上がりで)1500億~2000億円の増益要因」と話す。

もっとも、この現実を素直に喜べないのも事実。資源高で業績悪化となる鉄鋼メーカーや自動車メーカーなどとの取引も多く、儲けすぎ批判が出かねないからだ。ただ、この批判はお門違いの面もある。三菱商事が豪州の原料炭権益へ約1000億円を追加出資したのは01年。他商社も苦しい時期にリスクを取った結果として現在がある。むしろ、各社とも非資源分野での成長戦略に課題が多い。
(山田雄大 =週刊東洋経済)

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