絶好調!韓国プロ野球「強さ」と「人気」のワケ 多くの観客を集める秘訣を専門家に聞いた
――室井さんと韓国野球が出会ったのはどんなきっかけだったのでしょうか。
もともと子どもの頃から野球が好きで、同時に韓国という国にも興味がありました。1982年に韓国でプロ野球が始まったというニュースをテレビで見たのですが、そのとき、応援風景が日本とは似ているようでちょっと違うのがとても印象的だったのです。
その後、2001年にテレビの高校野球中継のレポーターをやったことをきっかけに、仕事として野球にかかわることになりました。翌02年には韓国に留学、そのときに「韓国のプロ野球に関して何か書いてくれないか」とある野球雑誌から声をかけてもらって、韓国プロ野球に本格的にかかわるようになりました。
1982年開始、10球団1リーグ制で運営
――日本のプロ野球は12球団2リーグ制ですが、韓国プロ野球は現在、どのように運営されていますか。
1982年の発足時には6球団、その後は8球団となってこの時代が長く続きました。2013、15年に1球団ずつ増えて現在は10球団1リーグ制で行われています。1シーズン144試合、上位5球団が「ポストシーズン」、日本で言えばCS(クライマックスシリーズ)に進出できます。
ポストシーズンでは、まずは5位と4位の」球団が試合をして、その勝者と3位球団が、その勝者が2位と試合を行い、最終的に1位チームと戦って勝ったほうが年間王者になります。理論上は5位のチームが優勝することもありえますが、5位のチームがポストシーズンに出られるようになったのは昨年からで、まだ5位のチームが優勝したことはありません。
ただ、3位のチームが優勝したことが3度あります。日本のCSでは、3位チームがCSを勝ち抜いて日本シリーズに出場することに反発がありますが、韓国では「ポストシーズン出場を目指してリーグ戦を戦う」というのが古くからあるので、そういった声はあまりでないですね。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら