ニッポンのタクシーはもっと個性的でもいい

トヨタや日産が打ち出す新世代車のカタチ

ニューヨークシティのイエローキャブは日産NV200が多い

日ごろお世話になっているタクシー。人手不足で稼働率は8割がいいところだとか。クルマと社会の交差点にある「クルマ文化」にストップかゴーの判定を下す好評連載。今回のテーマは、ニッポンタクシーのオリジナリティについて。

もっと日本的なコンテンツを

当記事は「GQ JAPAN」(コンデナスト・ジャパン)の提供記事です

インバウンドと呼ばれる訪日観光客はいまだに大きなビジネスの対象だ。国土交通省は自治体にホテル容積率の規制緩和を求める通達を出すとニュースで読んだ。すごいなあと僕などはひたすら感心する。ホテルも増えている。ただし外資系が中心のようだ。日本にせっかく来てもらったのなら、日本勢もがんばって、ホテルの世界でももっと日本的なコンテンツで勝負できないだろうか。

同じことがいえるのがタクシーだ。観光客が増えれば当然タクシーの需要も増えるだろう。業界は人出不足らしい。クルマの稼働率は高くて8割(十分いいと思うけれど)、タクシー会社としてはもっと増やしたいのだ。訪日客にとって日本のタクシーはある意味便利な乗り物だ。欧米と違ってチップがないから、日本の慣習に慣れていないひとでも使いやすい交通手段のひとつである。

タクシーに関していうと、ただ、諸外国に負けているのは“キャラクター”かもしれない。たとえばロンドンタクシー。トランクは使わないと割り切ってそのぶん室内を広くし、天井高をうんと上げ、前輪を小さくして回転半径を小さく取り回し性を上げる。機能主義に徹したデザインだ。都市内交通手段としてりっぱなのリューションである。

後席はスペースがあり「要求の多い乗客でも大丈夫」とホームページにある

ニューヨークシティでも、タクシーには個性がある。ひとつは色。イエローキャブというぐらいで、遠くからでもすぐ見つかる。車体も専用設計のものがある。新世代は日産自動車のNV200をベースにしたものだ。後席へのアクセスがいいし、スペースもかなり広い。ニューヨークシティでの乗客のニーズを踏まえて使い勝手のよさを追求しているはずだ。

日本でもようやく動きが見えはじめた。

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