従来型の大学は、社会に最適化されていない
――提言では、大学で学ぶ「学業」について、「学生が社会に出てから役立つことを学べる環境を整備すべき」とされています。やはり今の教育は、社会で求められるスキルに直結していないという実感をお持ちでしょうか。
従来型の大学のスタイルは、この現代の社会において必ずしも最適ではない部分があることは、事実だと思います。大学教育のあり方自体が変わらないといけないタイミングには、明確に来ている。
ただ、自分のスタンスとして、単なる批判者とか客観視する分析家になるのは嫌なんですよ。当事者として社会問題の解決を志向することは、経済人としての責任だと思っています。例えば、「今の大学のあり方を変えてくれ」とか、「今の教員のあり方を変えてくれ」といっても、今現在、教育をやっている人たちが既にいるわけじゃないですか。「教育のあり方って何だ?」って、企業の側から考えるのが、「社会の最適化」としては一番現実的なのではないかと思います。


















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