インターン生に成果を求めるのは「間違い」か 給料を払っているなら当然?労働者か否か
大学生のインターンシップについて言及したブログをめぐり、ネットで議論が沸騰した。時給1000円で採用したWEBメディア「MTRL」運営会社の代表がブログで、「今後、インターンをやめようかとさえ思ってしまった。なにもメリットがなかったし、相手もメリットを感じてくれたり、成長してくれる人がいなかったから」と書いたからだ。
期待したような成果を残せなかったインターン生を、手厳しく批判する内容になっており、ネット上ではブログの内容に賛否が相次いだ。「大学生なんだからそこまで言わなくてもいい」「インターンに何を求めてんの?」など、インターン生に求める水準が高すぎるという声もあった。
一方で、インターンとは本来、就業経験として無償でやることが普通ではないか、として、報酬を得ている以上、成果を残すのは当然だと社長側に同意する意見もみられた。
そもそも「アルバイト」との違いは?
学生が報酬を得て行う仕事としては「アルバイト」という名称が一般的だが、「インターンシップ」と、「アルバイト」とはどのような違いがあるのだろうか。お金を払うのであれば、成果を求めても問題はないのだろうか。竹花元弁護士に聞いた。
「まず、『インターンシップ』と『アルバイト』という日常使われる言葉の法律上の位置づけを確認する必要があります。
インターンシップも、アルバイトも、法律上の明確な定義はありません。名目がインターンシップであってもアルバイトであっても、法律上の『労働者』に該当するか否かによって、法的な地位が異なります。
『労働者』であれば『労働基準法』や『最低賃金法』などの労働法規が適用されます。そして、『労働者』は、使用者(会社)の指揮命令に服する者、と定義されます」