これも間違いですね。
EUから離脱した分、ある意味フリーハンドになったイギリスはその他の国とさまざまな貿易協定を単独で積極的に結んでいくでしょう。日米はもちろんですが、いわゆるイギリス連邦の紐帯の強化に動いた場合、それは孤立というより、「新たなる連帯の始まり」、というべきではないでしょうか。
元々旧植民地で文化的均質性もあり、英語が共通に使えるというメリットは計り知れないのではないでしょうか。私はこちらの方が余程希望が持てると思います。EUという楔から逃れ、新たな連帯を組むことができるなら今までにない新たな経済圏が誕生する可能性すらあるのです。(これは妄想の類ですが、イギリス連邦オーストラリアつながりでTPPにイギリスが入る、というのも戦略的にはあり、だと思います。その場合、TPPではなく、Pacific が取れてTPとなりますが・・・)
最後に……
これは金融マンの悪い癖かもしれませんが、みんながこれは大変だ、もう終わりだ、と大騒ぎをした時はチャンスになったことはあれど、それで本当に何かが終わってしまった試しはありません。
金融マン的に「大変だ!!」と言っているときは…
古くは1987年オクトーバークラッシュ、1989年バブル崩壊、2000年テックバブル崩壊、そして2008年の金融危機などなど・…それこそもうこの世の終わりと散々言われましたが、後から振り返ればそれらすべてが絶好の投資機会でありまして、最近では2008年になけなしの金でビルを買った私の知り合いは今では億万長者であります。つまり、危機と言われるときほど、古いものが淘汰され、新しい時代にスムースに移行できるチャンスが到来している、という言い方も可能ではないかと思います。
一方でユーロ統一のように、世界中がこれは夢のような出来事だと考え、ユーフォリアなどと浮かれた結果はどうなってしまったのか、と考えると所詮世の中のことなど何が起きるかわからない、という話になりますね。金融マン的には「大変だ!!」と言っている時が大チャンス、でありまして、今回のBrexit もそうならないかと密かに狙っている…というのは冗談で、今回はそれほど大事にはなり得ません。ましてリーマンショックと比較するなど、あり得ないマッチポンプ理論であると付け加えておきたいと思います。
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