さあ、会社と役員を巻き込もう! まさかの人員削減で、万事休す?

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次に石巻出身で、Yahoo!ニュースやトピックスの開発をバリバリやっていたエンジニアの石森洋史くん。普段は僕と同じくゆるキャラと、平和を愛するIT男子だが、震災後は地元をインターネットの力で何とかしたいと、個人で熱心に活動していた。その彼を、社長になる前の宮坂が須永や僕に紹介してくれたので、ここぞとばかりにスカウトしたのだ。

そして復興デパートメントにかかわってくれた流れで、つんつんも正式に異動が決まった。

つんつんと僕が一緒に営業回りをすると、生産者のこだわりにいちいち「すごい!」と感動したり、震災のときの話を聞いて2人で涙ぐんだりして、ものすごく時間がかかる。でも仕事の能力だけじゃなくて、そういう気持ちを共有できることは、こういう活動では重要だと思っている。

こうして、もともと部署も年齢も、出身地も経験もばらばらの5人が、復興支援室メンバーとなり、それまでの仕事を全部手放して、東北の復興ビジネスにFocusすべく集結した。

裏方にもいた、“巻き込み”の達人

こうした僕らの活動を語るに当たって、忘れてはならないのが、ヤフー広報室・安田真奈の存在だ。広報の人というのはいわゆる裏方で、日頃メディアで語られることのない存在なのだが、安田の活動はもはや広報の枠を超えている。

彼女には、いつも無理をお願いして、そのたびに「バカ! 何でもっと早く言えないの!」と毎回相当怒られている。でも何だかんだ怒りつつも、安田はしっかり“仕込み”をやって、まとめてくれる。

Yahoo!ショッピング、Yahoo!オークションの広報を担当している安田は、震災直後から僕らと一緒に復興支援がらみの事業にかかわっていた。復興支援の専属ではないのに、僕らと一緒に真剣に考えてアドバイスをくれるのはもちろん、ときには現地に同行することもある。

プロジェクトの締め切り前には、僕はいつも安田にケツをたたかれている。

たとえば、「復興デパートメント」の記者発表も、実はその1週間前、僕がふと思いついてやりたいと言い出したものだ。

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