「ジャニーズのV6が来た!」
気仙沼のお母さんにそう間違えられるほどの、イケメンおじさんがいる。現・復興支援室長の須永浩一。僕たち石巻のメンバーをまとめてくれている人だ(ちなみに、実際はV6のどのメンバーにも似ていない……)。
震災当時、須永はコンシューマ事業統括本部ビジネス開発本部の部長として、Yahoo!ショッピングとYahoo!オークションの新規事業開発、パートナーとの連携などを取りまとめていた。たとえば、ファッションサイト「ZOZOTOWN」とYahoo!ショッピングの提携も、須永が担当した案件だ。
もともとはヤフーの第一線で働く、バリバリの部長だった須永。だが彼もいつの間にか復興支援にのめり込み、いまやすっかり“復興支援の人”である。
白米20トンを送った男
当時、彼が進めていたプロジェクトに、物資支援プログラム「支援ギフト便」がある。
2011年3月23日に始まったこのプロジェクト。出品しているストア、支援団体(公益社団法人Civic Forceなど)の協力を得て、品物を被災地に送るというものだ。
多くの人が記憶しているとおり、震災直後は物流が滞り、個人が被災地に品物を送るのは難しい状況だった。そこで、Yahoo!ショッピングを通してお客様に、被災地向けの品物を購入してもらい、それを被災地に届けることを計画した。須永は、そのために自衛隊にも協力を依頼するなど、交渉を重ねていた。
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