「微妙な英語力」でも世界で活躍できるワケ @May_Romaが見た非ネイティブの「スゴ技」

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仕事さえこなせれば、そうしたコミュニケーションの仕方についてとやかく言う人は海外にはあまりいないのです。

私はITや通信の世界に15年ほどいますが、この世界でも同じです。仕事をこなす技術屋さんたちの言葉というのは、想像以上にシンプルで、日本でせっせと英語を勉強している人たちからすると「私たち何でこんなことやっているのかしら?」という感じです。

以下は、私が実際に目にしたメールのやりとりです。

【ジュリーからペドロへのメール】

Hi Pedro,
According to the report from NOC, the Orange router at Sofia is not up and running since 26:00 of today. Please can you verify the config of it and robot if it is required. Nancy is out of office today and will be back next week. Much appreciated if you could attach an incident report to her e-mail.
Thanks in advance
Julie
【日本語訳】ペドロへ。NOC(Network Operation Centre) の報告だと、ソフィアのオレンジルーターが26:00から稼働してないそうです。必要だったら設定を確認して再起動してください。 ナンシーは今日外出ですが、来週戻ります。障害報告書をメールに添付して彼女に送ってくださると助かります。敬具 ジュリー

 

【このメールを見たペドロからジュリーへの返事】

To: Julie
From: Pedro
CC: Ops Manager, Recovery Team, Buda Office
Done
【日本語訳】やっといたよ。

 

どうでしょうか? 普段のメールのやりとりはこんな調子です。

特に相手が非ネイティブだと、お互い英語の文法や言い回しはあまり気にしないので、だんだんと、お互いだけの間で通じる「簡素化された英語」に変化していく場合があります。仕事ができて、意味が通じればいいので、小難しい言い回しや単語は省略してしまうのです。

だらだらと長いあいさつや説明よりも、報告や意思の疎通を明確にはかることが最優先なので、これで十分、仕事は回るのです。

最後にお伝えするのは「英語が通じないのは恥」という考え方でいいのかという点です。

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