安倍氏が変われば、日本が変わる

日・中・韓で見た歴史問題

今後に向けて1.自分自身のナショナリズムの克服が第一歩

今後若い人たちがますます世界に出て行き、世界の歴史認識と日本の学校やメディアで学ぶことの隔たりの大きさに驚き、歴史認識やアイデンティティーをめぐり葛藤することも多いだろう。私はここで過去何があったか史実に関し議論するつもりは毛頭ない。歴史認識は心理学が大きく絡んでくるので、自主的に学ぶしかないだろう。

しかし知っておくと助けになることを数点言うと、国際関係の歴史に関し本当のことを知りたい方はまず、私自身もしたことだが、自分自身のナショナリズムと向き合い克服し、他の国の視点と他の国の言語で情報を探さなければ全体像は見えない。前回のコラムでも書いたように、 領土問題や歴史問題では政治も学校もマスコミも、中立的たり得ないからだ。

本来は欧米列強からの侵略という歴史背景、アジアで行ってしまった凄惨な侵略行為の詳細な具体例、そして戦後平和憲法の下で成し遂げた数々の輝かしい世界貢献の3点セットで学ぶのが望ましい。それでこそ歴史からの教訓、周辺諸国との信頼の基礎を、日本人としての誇りとバランスを取りながら学べるはずだが、学校教育では全てあいまいにぼかされてしまっている。

また(大抵の政治家や御用学者がそうだが)本当の史実に関心がなく、単に“国益”を最大化することだけに関心のある人は、国益の定義に、将来世代がいかにして周辺諸国と信頼関係を築き、諸外国から信頼と尊敬を受けられるかという視点を組み入れて欲しい。そして少なくとも、若者を井の中の蛙にし、近隣諸国の若者と相互理解を深め友好関係と信頼を築く機会および努力を邪魔しないでほしい、と。

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