天守閣は物置だった?「日本の城」の教養10選 世界遺産「姫路城」のスゴさもわかる!
いま「城巡り、城跡巡り」が一大ブームになっている。「世界遺産」に登録された姫路城は「平成の大修理」を昨年3月に終え、前年度の3倍以上の年間約287万もの人が訪れている。また、“天空の城”竹田城跡が大きな話題になったように、天守閣が残っていない、石垣だけなどの「城跡巡り」も人気のようだ。
なぜいま「城ブーム」「城跡人気」なのか? 「城」や「城跡」のいったい何が魅力なのか? その答えは「日本史」を知ると見えてくる。
作家の佐藤優氏が「座右の書」として外交官時代、肌身離さず持ち歩いていた「伝説の学習参考書」が、全面改訂を経て40年ぶりに『いっきに学び直す日本史 古代・中世・近世 教養編』『いっきに学び直す日本史 近代・現代 実用編』として生まれ変わり、累計12万部を超えるベストセラーになっている。
本記事では、同書の監修を担当し、東邦大学付属東邦中高等学校で長年教鞭をとってきた歴史家の山岸良二氏が、「城と城跡の魅力」を解説する。
新たなブーム到来、今度は「城」!
最近、「城」人気が加速しているようです。「世界遺産」に登録された姫路城は「平成の大修理」を昨年終え、年間で約287万人(前年度の3倍以上)もの人が訪れています。
「城巡り」の人気は日本人の間だけにとどまりません。日本を訪れる外国人観光客の「人気観光スポット」のランキングでも、京都の「伏見稲荷」や「金閣寺」に並んで、「松本城」「姫路城」などがランクインしています。
また、従来の愛好家たちに加えて、「歴女」と呼ばれる女性歴史愛好家の関心が「城」にも飛び火し、彼女たちならではの視点から「城の新たな魅力」も発掘されているようです。
城は町のシンボルとして住民に愛されていることも多く、歴史の教科書に限らず、ドラマや映画、マンガやアニメでも度々登場し、日本人なら誰もが名前は知っているものです。しかしその一方で、その詳しい実態は意外に知られておらず、誤解されている面も少なくありません。
今回は、「城」をテーマに正しい知識を学んでみたいと思います。
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