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天守閣は物置だった?「日本の城」の教養10選 世界遺産「姫路城」のスゴさもわかる!

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  • 山岸 良二 歴史家・昭和女子大学講師・東邦大学付属東邦中高等学校非常勤講師
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Q6. 「城ブーム」のようです。「城」の何が魅力なんですか?

遠くから見た「天守閣」の勇壮感、近くから見た「石垣」の優美感、あるいは「単純にカッコいい」など人によってさまざまですが、「城の魅力」を整理すると、次の3つになるように思います。

「城」には3つの魅力がある

【城の魅力1】歴史に思いを馳せ、「歴史的な舞台」に行ける

現存する城の石垣や堀、門や天守閣などの中には、何百年も前から変わらない姿のものも多々あります。昔の建物がそのまま残っている城なら、天守閣の最上階に続く急な階段をのぼりながら「歴代藩主たちも同じようにのぼっていた!」と思うとワクワクしてきます。

「歴史の舞台をこの目で見られる!」という興奮も得られます。京都の二条城は、江戸幕府の15代将軍徳川慶喜が、居並ぶ諸藩の重臣たちの前で大政奉還を発表した歴史の大舞台です。まさに慶喜の前に重臣たちがひれ伏していた大広間に、実際に行くことができます。

【城の魅力2】「防御陣地」としての城のスゴさを実感できる

城には、攻めてくる敵を侵入させない「堀」や「石垣」、それを越えても内部に侵入させない「厳重な門」、侵入されても城の中心にたどり着かせない「順路の複雑さ」など、細かく計算された仕掛けが満載です。

たとえば姫路城に行けば、広大な曲輪(くるわ)や、天守閣までの迷路のような経路、天守閣の真下までたどり着いても「入り口がない! 天守閣へはどこから攻め入ればいいの?」などの複雑な構造を目の当たりにでき、「当時の城がいかに防御陣地として優れていたか」を具体的に見て、歩いて実感できます。

「自分が攻める側の立場なら、どうするだろう?」という視点で城を眺めると、城それぞれに「防御陣地」としての巧妙な仕掛けが施されているのがよくわかります。

【城の魅力3】神社仏閣では味わえない「立体的な体験」もできる

城が残る城下町の多くでは、城がその町のシンボルになっていて、天守閣にのぼれば町全体を眺めることができます。また、上記「城の魅力2」で記した防御施設としての複雑さも、天守閣にのぼれば「立体的」に確かめることができます。

神社やお寺にお参りに行っても、お城のように「天守閣にのぼって全体を上から俯瞰できる」といった「立体的な体験」はなかなかできません。同じ歴史観光でも、神社仏閣ではできない「立体的な体験」ができるのも城の魅力のひとつだと思います。

Q7. わかりました。ちなみに、お城が残っていない「城跡巡り」も人気のようです。何が面白いんですか?

現存しない城の跡地を、「城址(しろあと/じょうし)」「城跡(しろあと/じょうせき)」と呼びます。「城跡」は肝心の城が存在しないので素人には何が何やらですが、城跡ならではの「面白さ」「鑑賞ポイント」もあります。

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