内需減退で精製能力削減迫られる石油業界 コスモと東燃の出方に焦点

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「エネルギー供給構造高度化法」への対応で注目されるのはコスモ石油(写真は都内の同社系列ガソリンスタンド)と東燃ゼネラル石油の出方だ。

長引く内需減退で構造不況にあえぐ石油業界。温暖化対策やライフスタイルの変化などにより、ガソリンなど石油製品の国内需要は、ピークだった1999年度の2.46億キロリットルから2011年度には1.97億キロリットルと約2割も減少した。

経済産業省の需要想定検討会の見通しでは、20年には99年比半減近い1.34億キロリットルまで減少すると予想される。

ガソリンスタンドは地方過疎地で“消滅”も

また、全国の給油所(ガソリンスタンド)の数は、95年3月の約6万から12年3月末には3.8万弱まで減少。11年2月1日の消防法改正によって、設置後40年以上経った老朽地下タンクを13年1月末までに改修することが義務付けられ、1カ所当たり数百万円の改修費用を賄えない給油所の廃業が続出。地方の過疎地では給油所の消滅が深刻化している。

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