不倫は「インフルエンザ的なもの」と心得よう 「不倫ワクチン」提唱者・坂爪真吾氏の新提案
「男性がなぜ不倫をするのかには、いろいろな理由があります。妻に女性らしさを感じられなくなったから不倫する人もいると思いますが、妻の女性としての魅力や性的魅力にかかわらず不倫する人もいるでしょう。したがって、妻が外見を美しく磨いたり、『エロ活』をしてセックスのテクニックを身につけたとしても、絶対に夫の不倫を防げるとは言えないと思います。
あくまで妻は妻、もしくは母親であって、女ではないという視点を持っている男性もいるからです。例えば、自分の母親がいきなり綺麗にメイクしたり若作りすると、息子としては『えっ?どうしたの?』と引いてしまうわけです。人によって差はあると思いますが、特に性的な魅力は妻に求めないという男性は少なくないと思います」
不倫を黙殺せず、オープンに話し合う
坂爪さんは、不倫への感染を防ぎ、発症しても重症化を食い止めるためには、「不倫ワクチン」が必要だと言います。そして、その1つが、不倫について普段からオープンに語ることだと指摘します。
「配偶者や友人、職場の同僚と、『不倫したいと思ったことある?』『もしもパートナーに不倫されたらどうする?』などとオープンに話すことは、不倫ワクチンになり得ると思います。
メディアの不倫バッシングなどの影響もあり、今の社会では、不倫はタブー視されています。しかし、黙殺して誰も話題にしない一方で、水面下では密かに不倫が進行しているという状態はとても危険です。万が一、自分や配偶者が感染した時に誰にも相談できず、どうしていいか分からなくて、どんどん不倫から抜け出せなくなります。
『まさか自分(や配偶者)が不倫するわけがない』と可能性を否定せず、誰にでも起こり得るととらえたうえで、自分自身や、配偶者が不倫したらどうすればいいかを想定しておくことが1つの予防になります」
そして坂爪さんは、「実は、『はじめての不倫学』自体が、ワクチンになっているんです」と語ります。
「不倫が起こる可能性から耳をふさいだり、不倫のドラマや小説を他人事として消費するだけでは、不倫のリスクに備えることができません。不倫に関する本を読んで、自分の頭で不倫について考える。これだけでも、不倫の感染や重症化を防ぐ一定の効果はあると思います」