京都「超内向き」気質が今、様変わりしている 気鋭の若手リーダーたちが打ち出す一手

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また格式高い京都の寺においても、若手の住職を中心にグローバル化が進んでいる。前述の『禅 いまを生きる』のイベントにも登壇された妙心寺退蔵院副住職の松山大耕氏は、ダボス会議にも参加されるなど、グローバルに禅文化の紹介をされている。

「日本人としての強み」が活路になる

アイデンティティの確立から、周りの見え方が変わることも

「全身全霊をかけて一つのことに打ち込むことによって道が開ける」ことなど、日本人でなくても非常に分かりやすい表現でお話されるのが同氏の特徴。シンプルかつ、ビジネスシーンでも応用できる深さもあることこそが、世界のグローバルリーダーの関心を高めているゆえんだろう。

筆者は以前、外資系企業で働いていた当初は、海外の猛者たちの中でなかなか成果が出せず苦しんでいたのだが、原点に帰って「日本人としての強みを生かす」ことで、活路を見出せたことがある。「京都の伝統文化」を自分の言葉で自信を持って説明できるだけで、組織の中でのアイデンティティの確立につながり、周りの見方が変わってきたのだ。

はじめはグローバル化に伴う外からの要請ありきだったかもしれないが、世代交代も相まって、今までにないほど「開けてきた」京都。私のような初級者にも、また上級者にも、外国人にも、日本人にも、訪れるたび新たな発見がある都市だ。個人的には、これから海外に出ようという日本人にこそ、「今さら」と思わず京都を知ってほしいと願ってやまない。

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大川 彰一 留学ソムリエ 代表取締役

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おおかわ しょういち / Shoichi Okawa

日本認定留学カウンセラー協会幹事、TAFE Queensland駐日代表。1970年京都市生まれ。セールス&マーケティングに約10年間携わり、カナダに渡航。帰国後、留学カウンセラーとして4年間で約1000名以上の留学やワーキングホリデーに関わる。その後、米国の教育系NPOのアジア統括ディレクターとして約6年間、グローバル人材育成に尽力。海外インターンシップを大学の単位認定科目としての導入に成功、東北復興プロジェクト、アジアの国際協力プログラム開発にも携わる。現在は「留学ソムリエ®︎」として国際教育事業コンサルティングや留学の情報を発信。留学ソムリエの詳細はHPFacebookから。著書に『オトナ留学のススメ』(辰巳出版)。

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