東京23区で飲食店が激しく密集しているのは? もっとも少ないのは「荒川区」

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道幅も狭く、店が密集しているゴールデン街(撮影:今井康一)

先日残念ながら火災事件があったゴールデン街もこのエリア。文化人の集まる街として昭和後期から賑わいをみせていたこちらも、幾多の店が所狭しと並んでいる。

歌舞伎町2丁目は、ホテル街だ。ラブホテルは、実は訪日外国人に実は人気があるとか。外国には日本のラブホテルのような形態のホテルは少なく、珍しいのだろう。もちろんこのエリアも雑居ビルにキャバクラやガールズバー、スナックなどが数多く入っている。

1位:新宿区新宿(1211)

23区の中でトップの宿泊業、飲食サービス業の事業所数を誇る新宿区の中で、トップのエリアを誇るのが新宿区新宿。流石区名を冠しているだけのことはあるエリアだ。

その範囲は広く、新宿駅の東口周辺から東は新宿御苑、北は東新宿まで。駅前は商業エリアではあるが、明治通りを超えた東側には小学校や中学校もあり、マンションやアパートも少なくない。

新宿駅から東へ行くにつれて、通好みな店に?!

新宿は1丁目~7丁目まである。

中でも宿泊業、飲食サービス業の事業所数が密集しているエリアは、新宿駅東口一帯に位置する新宿3丁目で644。

新宿駅西口エリアの西新宿1丁目で521という数値だったのだから、東口はそれ以上である事は想像に難くないが、むしろこれによって、このエリアよりも面積が小さい歌舞伎町1丁目の698という数値がいかに異常値かが浮き彫りになった。

次に新宿2丁目の280と続くが、ここはご存じの通り、ゲイバーの数が計り知れない。正確な数はわからないが、200は固いのではなかろうか、全国一のゲイバー密集地帯である。

そして新宿1丁目の133と続くのだが、『イル バッティクオーレ』などおしゃれな名店が並ぶ、ここまで来ると新宿御苑辺りなのだがもはや新宿の外れの方になり、訪れる人はなかなかにツウだ。

駅から近いという点では、新宿駅4丁目が新宿3丁目の次に近いのだが、数値は31。見てみると、タカシマヤに続く西側はZARAやジャーナルスタンダートといった洋服店、アウトドア用品店が連なるが、飲食店は少ない。明治通り沿いの東側に至っては天龍寺の敷地が半分くらい、あとは銀行やビル、マンションが並ぶ。

新宿3丁目→新宿2丁目→新宿1丁目、そこから更に東へ進んで行くと四谷三丁目に出て荒木町へとつながる。荒木町といえば通好みな大人が好む店が並ぶ街で、駅前でもないにもかかわらず133という数値を持つグルメ密集地帯である。

新宿駅から荒木町までの道のりは、段々と店の数も減っていくが、それと同時にチェーン店も減っていき、個性的な店のみが残っていくという構図である。もっともっと個性的な店を見つけたい、そう思ったら新宿駅を段々と東へ食べ歩いて行くとお目当てのレストランが見つかるだろう。

いかがだったであろうか?

今回は新宿区に絞って考察してみたが、改めて新宿駅周辺に宿泊業、飲食サービス業の事業所が集中していることが分かった。

また、新宿駅から荒木町へとレストランが連なる様を見てると、かつて新宿駅周辺で食事をしていた若者が大人になって段々と東側のレストランへ、最終到達点荒木町を目指してツウな店を利用していくようになるのを想像できた。

今度は他の区で、新たな発見をしてみよう。

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