話題!「若返りビタミン」で心身はこう変わる コンビニメニューなら肉魚、キノコ、豆に注目

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これらの研究により、ニコチンアミド系の物質は体内の各器官や筋肉、皮膚などを細胞レベルで修復できるのではないかと、医療機関だけでなく、食品メーカーや美容業界からも注目が集まっているのです。

ここまではちょっと難しいお話になりましたが、以上に紹介したような物質はすべて「ナイアシン」というビタミンに関連するものであり、皆さんが普段口にしているさまざまな食品に含まれています。またこれらは、ビタミンB群の中で3番目に発見された物質として、別名「ビタミンB3」とも呼ばれています。

ナイアシンは、食品から摂取した糖質、脂質、タンパク質を体内でエネルギー源として活用する際に必要なビタミンで、体内の各器官や皮膚の粘膜を健康に保つ働きがあります。不足すると皮膚炎、口内炎、精神疾患などに発展する場合があります。脂質や糖質の分解にかかわる栄養素なので、ダイエットの効率にも少なからぬ影響があります。

日本の平均的食事で「不足」に陥ることはないが

厚生労働省の『日本人の食事摂取基準2015』によると、1日の推奨摂取量は18歳以上の男性で14mg前後(上限約300mg)、18歳以上の女性で11mg前後(上限250mg)です。実際の食品では、レバーや魚介類、肉類に多く含まれるので、だいたい100g前後の摂取で1日分がカバーできます。

魚の切り身なら1切れ程度、お肉料理もだいたい1人分の目安が100g前後です。日本の平均的な食事を摂っていればナイアシン不足に陥ることはないと考えられていますが、これはあくまで「食事バランスが整っていたら」のお話です。

たとえば、肉や魚をすすんで食べない方、お菓子を食事代わりにしている方、飲んだら食べない派の方、またインスタント食品に頼りがちな方は、注意しましょう。こういった食事の偏りが、精神疾患や肌荒れ、各器官の不調を引き起こしているのかもしれません。

ナイアシンはレバーや魚介類、肉類ですと先述の摂取量で1日の推奨量をカバーできます。ほかの食品では、キノコ類や落花生(ピーナッツ)、大豆などの豆類(ソラマメ、グリーンピース、小豆、黒豆など)にも含まれます。しかし、肉や魚のように、100g単位で食べる物ではないので、組み合わせて摂るようにするのがいいでしょう。

ちなみにナイアシは、食品から直接摂取する以外に、体内でトリプトファンというアミノ酸から合成することもできます。

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