「男女問わず、チャンバラが好きだったり″刀″に憧れを抱く人が多いのは、日本人のDNAなのかもしれませんね」(たかふじ氏)。
現在、男性クラスに参加するのは、社会に出て運動不足を感じ始めた若年層や、長年蓄積されてきた“メタボ”やストレスを解消したいという40~50代が中心だ。
ただ、どの世代の男性もダイエットだけでなく、刀による″打ち合い″に興味津々なのだとか。その点が美しいボディを目指して、ストイックに体を鍛える女性とは若干志向が異なるという。
そのため、男性クラスは75分間のレッスン中、打ち合いである“チャンバラ多め”の構成になっている。
レッスンでは、エクササイズで使うレプリカの軽い刀と、打ち合いで使用する木刀を用意。
サムライになりきってもらうため、衣装用のはかまも貸し出す念の入れようだ。はかまを履くと気分だけでなく、腰がしゃきっと立つのでヒップアップ効果もあるという。足元は裸足だが、持参した″マイ足袋″を履く人もいる。
テレビドラマや映画の時代劇に登場する″立ち回り″は、機敏かつ滑らかな動きで見る者を魅了する。
同様に、「刀エクササイズ」も力任せに刀を振り回すわけではなく、あくまでも姿勢正しく、美しい「型」「立ち回り」を基本としている。
同じ動きを繰り返すのではなく、4種類の型を基本に、上から下、下から上、足を踏み込んだり引いたりと“微妙に異なる動き”を数十分にわたって続けるところが、他のトレーニング法にはない特徴だ。
仮想の敵に斬られないよう、動きは俊敏に
レッスンの前半は、刀を使うストレッチを兼ねた準備運動「腹筋背筋プログラム」から始まる。
真っすぐ刀を斬り下ろす「真っ向斬り」、相手の胴を斬る動きの「胴斬り」、体をひねりながら斜めに斬る「袈裟斬り」「逆袈裟斬り」という4つの型を覚えた後は、そのコンビネーションに入っていく。
のんびりしていたら仮想の敵に斬られてしまうので、動きは俊敏だ。
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