新谷:デジタルの動画の収益もかなりのものになっています。デジタルも含めて記事使用料の売り上げが積み上がって次の取材費になる。スクープを生み出す原資になるわけです。それをしっかり循環させていきたい。
木本:たとえば、安村のように動画で配信された場合、タレントにはギャラは出ないんですか?
新谷:いやあ、残念ながらそれは出ない(笑)。
木本:出演料はないんですね。そこは今後事務所が闘うところですね。ギャラが出たら、それこそわざとスクープ作って出てくる若手がいるかもしれませんね。
新谷:それはあるかも。でもやっぱり天然もののスクープの面白さには勝てないでしょう。たまにやらせのスクープが載ることがありますが、写真ですぐわかりますよね、綺麗すぎて。
記事が3万円、動画が5万円
木本:使用料は具体的においくらでしょうか。
新谷:記事1本が3万円で、動画が5万円です。
木本:それは良心的な価格ですね。
新谷:そんなにバカ高い料金は取っていません。
木本:それが、今まではタダだったんですね。宣伝扱いと考えて「週刊文春より」と入れていれば大丈夫だったと。
新谷:記事が知られて拡散していくことがメリットだという部分と、番組を見て満足してしまって売り上げにつながらないというデメリットを天秤にかけて考えてきましたが、いまはテレビとの役割分担がはっきりしてきたように思います。うちがコンテンツメーカーで、ワイドショーはプラットホーム。うちのコンテンツを中心に番組を作っているのであれば、お金を頂くべきだと考えたのです。
後編に続く
(構成:高杉公秀 撮影:梅谷秀司)
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