凄すぎる!シンガポールの「メイド大国」事情 産後4カ月で復職するママたちの「秘密」
筆者もシンガポールにて、計画出産かつ無痛分娩で子どもを出産した。出産という自然に行われる行為を、親が日にちを決め、半ば強制的に産むということに後ろめたさもあったが、子どもを迎えるための部屋の片付け、しばらく行けない外食、出産の心の準備ができ、ゆとりを持って出産に臨めた。
また無痛分娩であったため、出産直前まで、話をしたり、音楽を聴いたりと穏やかな時間を過ごす余裕もあった。
「ナニーさん」や「外国人メイドさん」を雇う
2.コンファインメントナニー(産褥アマさん)の普及
シンガポールではコンファインメントナニーと呼ばれる産褥アマさんが自宅に派遣されるサービスがあり、政府が認めた派遣エージェント企業が多数存在する。これは日本にはほとんどないサービスだ。
多くのコンファインメントナニーは、隣国マレーシアに住む中国系マレーシア人であり、エージェント企業にて新生児を扱うトレーニングを受けている。
産後の1カ月間、自宅に住み込みで働く人が多く、新生児のお世話はもちろんのこと、母親の母体の回復を考えた中国漢方に基づく料理、掃除、洗濯などをやってくれる。その間、母親は、身体を休めることと、子どものお世話に専念するよう言われる。新生児と同室で寝て、深夜のおむつ替えも行ってくれる。
費用は、おおよそ1日1万円程度。後述する外国人メイドさんよりも割高であるが、新生児ケアのスペシャリストである点が大きく異なる。
知り合いのシンガポール人ママは、コンファインメントナニーとメイドさんの両方を雇い、自身の復職後に、メイドさんが子どもの面倒を見られるよう計らっていた。新生児のお世話の仕方はもちろんのこと、風邪を引いたときの対処法、市販薬の選び方などもコンファインメントナニーから教えてもらったという。
筆者は産後2カ月間、コンファインメントナニーを雇った。当初は、見知らぬ外国人と寝食することに戸惑いがあったが、家事を代行してくれ、産後すぐの身体の疲れをとる時間が取れること、慣れない子どものお世話や授乳をそばで見守り励ましてくれる存在がいてくれることは非常に心強かった。
3.割安で人気!外国人メイドさんがたくさん
シンガポールには、フィリピン人、インドネシア人、ミャンマー人といった外国人メイドさんが多く働いている。メイドさんに子どもを預けて復職する人や、メイドさんを雇いつつ、保育園に子どもを預けている人もいる。
費用は、税金や食費も含め1カ月8~10万円程度。エージェントから紹介してもらい、面接をしてから雇うのだが、雇用主はエージェントではなく、あくまでも一般人である。
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