ダブル不倫6年で再婚!ある男女の「選択」

社会的に許されない、それでも突き進んだ

「前の奥さんにバレたときは大変でした。怒りが僕にではなく彼女に向いてしまったからです。知り合いの女性に夫を取られたのが許せない、という気持ちを抑えきれず、すごく汚い言葉で彼女を罵倒したこともあります」

職場の元同僚と結婚した男性とダブル不倫するのだから、罵倒される程度では済まなかった可能性もある。裕子さんのほうも冷静な判断能力を失っていたのかもしれない。当時、裕子さんは暴力を振るう夫との家庭内別居状態にあったからだ。

「結婚生活がうまくいかない者同士が惹かれ合ってしまった、と言えるかもしれません。でも、お互いに結婚相手との同居が続いていたので、離婚して再婚するのに時間がかかってしまいました」

なかなか切れなかった前妻、前夫との関係

不倫期間は6年間に及んだ。最初の結婚生活はほとんどの期間、破たんしていたのだ。7年目にようやく前妻が智弘さんとの関係維持をあきらめた。智弘さんは数百万円の貯金をすべて前妻に慰謝料として渡し、彼女が中古マンションに引っ越す手伝いもした。

離婚が成立した後も、前妻との関係を完全に切ったわけではない。パソコン選びなど、何かと頼りにされることは少なくなかったという。智弘さんはできるだけのサポートをしてきた。

「完全に切れたのは昨年ですね。僕の父親が他界する直前に、電話でお互いの近況を話しました。彼女は離婚後に始めた仕事が軌道に乗ったらしく、サポートしてきた僕に感謝してくれました。気持ちの整理がついたみたいです。今後は連絡してくることはないと思います」

裕子さんのほうはより大変だった。彼女に暴力を振るい続けた前夫は離婚後にもメールを送りつけてくることが続いた。智弘さんが「新しい生活が始まっているのでメールはしないでほしい」と穏やかに伝えてもやめようとしない。最終的には「これからも続くようならばあなたの実家に連絡して相談します」という一文が功を奏し、前夫のストーカー行為は終わった。

智弘さんと裕子さんの絆はずっと揺るがなかったのかと言えば、そうでもない。お互いが離婚してからすぐに同棲を始めたわけではなく、それぞれ一人暮らしをして頭を冷やしてから再婚を考えることにした。その1年間、かつてないほどのモテを経験したと智弘さんは振り返る。

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