新幹線で行けるエリアは、運行本数が多いので、帰りの時間をさほど心配する必要がないのがメリット。関西4大マラソンについては、すべてを制覇したSさんにジャッジしてもらった。
「奈良は起伏が多くてトレイルレースに近い。春日大社のイルミネーションが素敵だったし、観光する場所はたくさんある。でも、名物グルメがないのが残念。神戸はスタートが三ノ宮からすぐで、走るまではノンストレスだけど、参加人数が多いので、ゴールからのシャトルバスは大行列でダルかった。京都はタイムを狙うコースではない。ただ、ゴール前の平安神宮鳥居は感動するし、走りながら京都観光を楽しめる! 大阪は東京と同じくらいに素晴らしい大会だけど、抽選倍率が高すぎて、行きたくても行けない」
とのこと。観光名所は豊富なエリアだけにレース+αが楽しめるだろう。
岡山も新幹線で東京から1本で行ける。筆者も出場したが、トイレや給水の案内が丁寧で、第1回大会とは思えないくらい運営がしっかりしていた。給食には、きびだんごや小豆島ラーメンもあって、地元色も濃かったように思う。倉敷も近く、少し脚を伸ばせば直島も行けるので、レース翌日に休みをとれば、いろいろと旅を満喫できそうだ。
飛行機で知らない街までひとっ飛び
飛行機で移動すると、「旅RUN」のワクワク度はさらに高くなる。わかやすいところからだと、まずは北海道だ。フル15回出場(自己ベスト3時間44分)のMさん(41歳女性)は、「市街地のホテルからスタート地点まで歩いて行けて、ゴール後も徒歩で帰れる。遊ぶところは多いし、食事も美味しい」と絶賛。Kさんも「レースが終わってから競馬場にも行ける」とうれしそうだった。
レース翌日、小樽観光や旭川動物園に行くのもアリで、北海道まで行くなら、2泊3日コースがベストだろう。ただ問題はエントリーが先着順で、制限時間も5時間と厳しいことだ。洞爺湖は千歳空港からのアクセスは良くないが、「レース前夜と当日に花火が打ちあがるなど、おもてなし感がすごい。湖のまわりを走るのは気持ちいいし、温泉チケットもある」とOさん。やはり北海道のレースは素晴らしいようだ。
北の大地に劣らず、南国もエキサイティングなレースが多い。コースが厳しいことで知られるNAHA(那覇)は、「12月とはいえ暑いので、私設エイドのアイスバー(棒アイス)が魅力」とSさんが言えば、Mさんも「完走メダルが琉球グラスでできていたのはうれしかったけど、それがベトナム製だったのは笑った」と話す。さすがに泳げる時期ではないが、レンタカーで沖縄美ら海水族館などに行くのも楽しい。ともに「もう1回行きたい」というくらい良かったようだ。
青島太平洋はNAHAに近い大会かもしれない。「観光名所は特にないけど、リゾート感のあるコースが気持ちいい。マンゴー、チーマン(チーズ饅頭)など宮崎は食べ物が美味しい」とMさんはオススメしている。
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