カジノは世界基準の「おもてなし」の宝庫だ 税収5000億円は子育て支援に使えばいい

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──松井さんのカジノの初体験というのは、どういう感じだったんですか?

私が初めてカジノに行ったのは20代前半の頃でした。まだソニーでサラリーマンをしていた頃、ボーナスを握ってラスベガスに飛びました。とにかく何もかにも圧倒されるばかりでしたし、カジノフロアに立った時は、体中の血が沸き立つような感動さえ覚えました。

当時の日本ではカジノの実態があまり知られておらず、入っただけで身ぐるみ剥がされて放り出されるような所だという人までいるほどでしたが、私自身は怖い経験をしたことは一度もありません。その後もいろんな国のいろんなカジノで遊んできました。

ただし、誤解されては困りますが、私は決して強いギャンブラーではありません。

──強いギャンブラーというのは、どういう人なんですか。

勝つ確率が2分の1の賭けで、8割も勝つような人でしょうね。たまにそういう人がいますが、カジノはいかさまができないゲームですから、そういう人はきっと強運の持ち主だろうと思います。あとはゲームの流れを読む才能とセンスも持っているのではないでしょうか。私はそういうものを持ち合わせていない弱いギャンブラーですから、負けないための工夫をじぶんなりにいろいろしなくてはなりません。負ければ悔しいですし、せめて旅費分くらいはプラスに出来るよう、工夫するわけです。

――『本物のカジノへ行こう!』の後半部分には、その工夫について詳しく書いてありますね。なかなか迫真の記述です。

いえいえ、拙い実体験です。

どうすればカジノで負けないのか?

──単刀直入に聞きますが、カジノに必勝法はあるのでしょうか?

「絶対に勝つ」という意味であればそんな方法はこの世に存在しません。しかし勝つためにはコレしかない!という意味での“必勝法”ならあります。

──それは具体的にどんな方法ですか?

まず、最初のうちは純粋にカジノを遊びとして楽しみます。バカラのような確率が2分の1のゲームを選び、ミニマム(テーブルの最低額の賭け金)しか賭けずに遊びます。捨てても惜しくないような金額なら、余計な心配をせずにゲームを楽しむことができるわけです。こうして遊びながら「勝負のタイミング」を待ちます。

──勝負のタイミングはどう見極めるのですか?

不思議に思われるかもしれませんが、出目で判断してはいけません。人間を見て判断します。フロアの様子をしっかりと観察して、とびきり運の悪い人を見つけるのです。カジノには勝負の神様から見放されてしまって、極端に負け続けている、まさしく貧乏神に取りつかれたような人がいます。そういう人を見つけた時が勝負の時です。

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