カジノは世界基準の「おもてなし」の宝庫だ 税収5000億円は子育て支援に使えばいい
負け続けている人は、やけになって大勝負に出ることがあります。そこが勝負のタイミングです。賭けるのはその人の「逆目」です。理由ですが、負けが込んだ人の大勝負は、なぜかほとんどが外れるからです。そして、賭け金は軍資金として用意していた金額の3分の1をマックスにしています。私の経験では、それが限度です。勝負なのになぜ全額ではないのかと思われるかもしれませんが、ギャンブルでは全額を賭けようなどと冷静さを失った時点ですでに負けていると思った方がいい。くれぐれも無茶な賭け方はしません。
──しかし勝ち負けは運ですから、勝つこともあれば負けることもあるわけですね。
その通りです。
──勝てばいいですが、負けたらもう一回勝負しないのですか。
しません。大事なことは、勝っても負けても勝負は1回だけにするということです。私は、これを鉄則にしています。だからこそ一発勝負なのです。勝つと、ツキが自分に回ってきたと思い、欲を出して2回、3回と続けたくなりますし、負けると、今度は取り返そうと思うからついつい2回、3回と回を重ねたくなるものです。私自身も、そういう欲望に負けて、何度も痛い目にあってきました。ギャンブル好きがゲームをしないで我慢するのは辛いですが、ここで耐えないと予想外に負けてもう二度とカジノが出来なくなってしまう危険性もあります。だから負けても深追いしてはいけないんです。
人間は運というものを力づくで操ることはできませんが、自分の方に運が回ってくるのを待つことはできます。ですから、今回負けたとしたら、次の機会に運が向いてくるのを待てばいいのです。私は、この一発勝負を鉄則にしているからこそ、カジノで身を持ち崩さずにいられるのではないかと思っています。
カジノは危険な場所ではない
──いろんなギャンブルがある中で、松井さんが特にカジノに惹かれるのはどうしてですか?
それは公平だからです。カジノは、世界で最も簡単で誰もが遊べるギャンブル・ゲームです。カジノも企業ですから、できるだけ多くのお客さんに遊んでもらわなければなりません。そのため、マニアだけでなく、初心者でも遊べるような簡単なルールになっています。
しかもゲームには必ず運が介在しますから、経験のあるなしに関係なく公平です。それだからこそ、カジノは世界約140か国で合法化され、庶民の遊びの場になっています。日本では、カジノを作れば社会不安が起きるというような話が流布されていますが、それは捏造に近い話です。カジノ反対者によって、事実とは違うそんな話が悪意を持って流されたりします。これはとても残念なことです。
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