カジノは世界基準の「おもてなし」の宝庫だ

税収5000億円は子育て支援に使えばいい

オーストラリアのメルボルンはカジノのおかげで川沿いの街の再開発に成功した
バトミントンのオリンピック候補選手が「裏カジノ」に通っていたことが発覚。日本ではカジノへのイメージは、こうした社会的なインパクトの大きい事件を通じてすぐに悪化してしまいがちだ。しかし、「本物のカジノ」はこんなものではない。『本物のカジノへ行こう!』(文春新書)を著した松井政就氏にカジノの楽しさ、必要性について聞いた。

プレイヤーの声を取り入れるべし

――カジノのプレイヤーとして20年の経験を持ち、業界ではつとにカジノのスペシャリストとして名を馳せています。『本物のカジノへ行こう!』を執筆するきっかけはなんだったのでしょうか。

松井政就(まつい まさなり)/作家。1966年、長野県に生まれる。中央大学法学部卒業後ソニー入社。90年代前半から世界各地のカジノを巡る。2002年ソニー退社後、ビジネスアドバイザーなどを務めながら、取材・執筆活動を行う。主な著書に『賭けに勝つ人 嵌る人』(集英社)、『ギャンブルにはビジネスの知恵が詰まっている』(講談社)などがある。「カジノジャパン」にドキュメンタリー『神と呼ばれた男たち』を連載。「夕刊フジ」にコラム『競馬と国家と恋と嘘』『カジノ式馬券術』『カジノ情報局』を連載のほか、「オールアバウト」にて社会ニュース解説コラムを連載中

いわゆる「カジノ法案」(正式名称「特定複合観光施設区域の整備の推進に関する法律案」、通称「IR推進法案」)が国会に提出されるようになってから、いろいろなカジノに関連する本が出版されていますが、そのほとんどは法整備など制度の専門家が書いたものです。実際にカジノをプレイヤーとして楽しんでいる 人が書いたものは少ないので、私に書いてみたらどうだ、と知人が持ち掛けてきてくれたのがきっかけでした。

確かに、カジノに関しては経済効果などについて書かれる専門家はたくさんいますが、残念ながらそういう人たちの多くはカジノでプレイをしたことがありません。そのため、私たち一般人、庶民としては、カジノができたとしても、何をどう楽しめばいいのかというところがなかなか分かりませんでした。しかし私なら、そこの部分については自分の体験をもとにして書くことができます。ですから、この本を書くにあたっては、法律や行政など実務の専門家とお客さんとの橋渡し役になろうということを常に念頭に置いていました。

今まではカジノに関しては机上の空論が展開されるだけでしたが、そこにプレイヤーの声が入ることによって、やっと立体的な議論が展開されるようになるのではないかと期待しています。

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