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カジノは世界基準の「おもてなし」の宝庫だ 税収5000億円は子育て支援に使えばいい

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  • 小池 隆由 キャピタル&イノベーション代表取締役
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──本書では、カジノを導入するに当たっては、日本ではパチンコの位置づけを明確にすることも強調していますね。

はい。私は海外に行くたびカジノで遊びますが、そこで知り合った人に、日本ではパチンコがギャンブルとしては扱われていないと言っても、誰も信じません。ヨーロッパに行くと、スロットだけのカジノありますが、置いてあるのがパチンコ台ではなくスロットである点を除けば日本のパチンコホールと実質的に何ら変わりありません。ところが日本では店内で換金していないからという理由でギャンブルではないことになっています。これは明らかにおかしな話です。

私は従来から、こう言っています。パチンコ屋は“被害者”だと。正式に「ギャンブル」として認めてもらえれば、それなりにきちんとした対応をして、堂々と事業が展開できます。国はパチンコ依存症はギャンブル依存症ではないと言っていますが、それも当然改めた方がいい。パチンコをギャンブルとして認めてあげて、ギャンブル依存症対策をきちんとやらせてあげた方が、パチンコ業界にとってもいいと思います。

カジノというと、ギャンブル依存症の元凶のようにマスコミからよく取り上げられますが、実は日本のギャンブル依存症の9割はパチンコが原因です。医学的にも証明されていることですが、単純作業の繰り返しが最も依存症を引き起こしやすいからです。

当然のことながら、スロットはパチンコと同じですから、せっかくカジノを作っても、スロットだけのカジノだったらパチンコと同じ問題が起きます。逆に対人ゲームであるテーブル・ゲームは、将棋や囲碁と同じで依存症になる恐れは低い。したがって、同じギャンブルでも、パチンコのような機械もののゲームからカジノのような対人ゲームにシフトさせた方が、依存症者の総数が減ることが予想されます。そういうこともきちんと知ってもらいたいと思います。

高額の入場料はデメリットの方が大きい

──「IR推進法案」には、カジノを対象としたギャンブル依存症対策の一部が盛り込まれていますが、それついてはどのようにお考えですか。

日本人には高額の入場料を課すということが対策の1つとして盛り込まれていますが、それは効果があるように見えて、実はデメリットの方が大きいといえます。現場を見てもらえば分かりますが、高額の入場料を取ると、その入場料が惜しいがためにカジノから出なくなってしまうので、かえって逆効果になります。アメリカでも何処でも、高額の入場料が依存症対策として効果を上げている例は見たことがありません。シンガポールでは確かに高額な入場料を徴収していますが、これも遅かれ早かれ廃止になる、と私は予想しています。

以上のような点から、ギャンブル依存症を防ぐためには、カジノの導入を契機にギャンブル行政全体の仕組みをゼロから作り直すことが一番の近道ではないかと思います。

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