トラブルの温床!PTA改革「ここが危険」 絶対に省いてはいけないただひとつのこと

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たとえば春のこの時期は、全国どこのPTAでも「総会」が行われます。総会は、一般会員がPTAに対してオープンに意見を出すことができる唯一の、貴重な場です。

ところが多くの場合、一般会員は委任状を出してすべてを役員さんに委ねてしまいます。そのため、出席するのは前年度&今年度の役員と先生がたのみ、ということになりがちです。

そしてほとんど意見交換も行われないまま、拍手とお辞儀だけで、形だけの「しゃんしゃん総会」に終わってしまうわけですが、それも本当は、ちゃんと考えなければいけないところでしょう。

不満があるなら意見を言ってみよう

もしPTAについて不満があるのなら、総会に出席して、意見を言ってみてはどうでしょうか。まっとうな意見であれば、対応してもらえる可能性は、多かれ少なかれあると思います。

PTA総会は、先生がたも全員出席できるよう平日日中に行われるため、お勤めの人にとってはちょっと辛いところですが、どうしても出席できないときは、委任状に意見を書き添えてみるのもいいかもしれません。少なくとも、役員の人たちの目には入るはずです。

PTAに不満があり、かつ退会する予定もないのであれば、自らPTAを改善する努力も必要ではないでしょうか。PTAに意見を届けることをせず、ただ陰で文句を言っているのは、選挙に行かず、ただ政治に文句を言っているのと同じようなものかもしれません。

大塚 玲子 ノンフィクションライター

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おおつか れいこ / Reiko Otsuka

主なテーマは「いろんな形の家族」と「PTA(学校と保護者)」。著書は当連載「おとなたちには、わからない。」を元にまとめた『ルポ 定形外家族』(SB新書)のほか、『PTAでもPTAでなくてもいいんだけど、保護者と学校がこれから何をしたらいいか考えた』(教育開発研究所)『さよなら、理不尽PTA!』(辰巳出版)『オトナ婚です、わたしたち』(太郎次郎社エディタス)『PTAをけっこうラクにたのしくする本』(同)など。テレビ、ラジオ出演、講演多数。HP

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