糖尿病の足切断防ぐ新ステントを国内初投入--米医療機器大手副社長に聞く

糖尿病の足切断防ぐ新ステントを国内初投入--米医療機器大手副社長に聞く

毎年、世界で3000万人を超える人々が発症するとされる末梢動脈疾患。脂質による沈着物で動脈が狭まり、血流が制限されることで、重度の段階まで進むと足先に壊疽(えそ)が生じて下肢切断に至ることもあるという。主なリスク要因は糖尿病で、高血圧やアテローム性疾患(動脈硬化)、高コレステロール症などもこのリスク因子となりうる。

そうした太ももの動脈の詰まりの治療に使われるステントの新製品が、7月から保険適用になった。同製品の開発を手掛けた米国の医療機器メーカー、クックメディカルは日米両国で同時に製造販売承認を申請。米国に先駆けて今年1月、日本で承認された。“デバイスラグ”(日本での医療機器承認のタイミングが欧米に比べて遅いことを意味する)の解消に向けた画期的な一歩と同社では説明している。


「Zilver PTX薬剤溶出型末梢血管用ステント」

 今回来日したクックメディカルのバリー・トーマス副社長(アジア・パシフィック地域担当ディレクター)に、アジアの医療機器市場の動向や“デバイスラグ”に対する見方などを聞いた。

--クックメディカルのアジア・太平洋地域における業績の現状は。
 
 当社にとって最も急速な成長を遂げている地域だ。最初に営業展開を開始したのは豪州で、1979年。2007年には同国のブリスベンにアジア・太平洋地域の本部を立ち上げた。02年の同地域の売上高は5000万ドルだったが、昨年は3億0300万ドルへ拡大。今年は4億0500万ドルとさらに伸びる見通しだ。現在、135カ国で製品を販売しているが、全体の20%を同地域での売り上げが占める。

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