米携帯3位買収で孫社長「目指すは世界一」 孫正義の目指すところは?
ソフトバンクは10月15日、米国の携帯電話3位スプリント・ネクステルを買収すると発表した。総額で約1兆5709億円を投じる外国企業の買収は「日本の経済史において過去最大」のビッグディール。ソフトバンクは先日発表したイー・モバイルとの経営統合に加えて、今回のスプリント社の買収により、「売上高で世界3位の通信会社になる」(ソフトバンクの孫正義社長)。
東京都中央区のロイヤルパークホテル記者会見場には報道陣やアナリストなど数百人が押しかけ、関心の高さをうかがわせた。会見での孫社長と報道陣とのやり取りを一問一答で紹介する。
--今回のスプリント社買収により、世界第3位の売り上げ規模になるという話だが、日本のユーザーからすると規模の大きさよりもつながりやすさがどうなるかというほうが気になると思うがどうか。
今年7月から念願のプラチナバンドをやっと展開し始めたところで、いま急激に基地局を増やしている。これから一気に増やしていくので、つながりやすくなるだろう。(M&Aによる規模の拡大で)経営基盤が強くなれば、経営体力も強くなる。設備投資はおカネがないとできない。世界レベルの経営基盤にすることで設備投資がさらに加速できると考えている。
--今後、日本での設備投資計画などに変更はないか。
これまでいろいろと発表しているが、プラチナバンドの基地局、LTE(次世代高速通信)の基地局の建設が予定よりも速いピッチでできそうだ。速いピッチでより多くの設備投資をやっていきたい。