就活生の適性を測るSPI3が見抜いていること

開発担当者が語る適性検査の評価ポイント

現在、このSPI3を利用している企業は、年間1万1000社以上あり、年間のべ179万人もが受検しています。実施方法は4タイプ。1つは、企業が用意した会場でマークシート用紙に回答するタイプで、現在の利用企業のうち約40%がこの形式です。

残りがパソコンで回答するスタイルです。自宅や学校のパソコンで受けるWEBテスト形式が約25%、リクルートキャリアが用意する会場で受検する形式が約25%、企業が用意した会場で受検する形式が残りの10%程度です。

応募者が非常に多く集まる企業では、採用側のマンパワーや時間の制約から、応募者全員との面接に対応しきれないため、「能力検査」の結果を使って優先順位づけをすることが確かにあります。

そのため、受検方法によって有利・不利はあるのか、気になると思います。結論から言うと、ペーパー受検でもパソコン受検でも、その結果に差がでないよう公平性を担保しています。

また、付け焼刃的に対策をしても、得点結果は大きく違わないことも、実証的に確認しています。なぜなら、SPIの能力検査が知的能力のポテンシャルを測っており、知識の獲得度合いを見る為のものではないからです。現に、SPIの能力検査の問題には暗記量や時事問題などの知識を問う問題はありません。

SPI3で測定する基礎能力とは

SPIは以下のように、どんな仕事においても汎用的に求められる知的能力をみる内容になっています。

①問われていることが何かを、正しく理解し

②どういったプロセスで考えれば答えが出そうか、合理的に考え

③効果的、効率的に処理していくことができているか 

 

日ごろから本や新聞を読んで、語彙力や読解力を向上させる、統計数字にふれておく、授業・ゼミで複雑な問題を深く考える機会を増やす、論理的に考える習慣をつける、といったことは意味があります。しかし、短期的に知識を詰め込むのは実効性のある対策とは言い難いのです。

ただ、まったくはじめての受検で面喰ってしまっては、本当の実力が発揮できません。とりわけ、パソコンで受検する形式では、事前に回答方法や形式に慣れておくべきです。「慣れ」のために役立つ体験コンテンツが、リクナビにもあります(会員限定コンテンツ)ので、事前に見てカンを掴んでおくといいでしょう。

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